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PR、MD、VMD、販売…アパレル業界を動かす職種とキャリアパス

職種別ガイド

華々しいイメージを持たれる事が多いファッション業界。直接お客様と接するショップスタッフ、雑誌などの紙面でも目にすることも多いPR/プレス、商品の買い付けなどを行なうMD/バイヤー、ショップの装飾などを担当するVMD、そして営業やロジスティックスなど様々な職種が存在します。

それぞれ実際にどんな仕事を担当する職種なのか、求められるスキルなどを中心に、ファッション業界の職種をご紹介します。

PR/プレス | MD | VMD | 営業 | 販売

PR(パブリック・リレーション) / プレス

PR(パブリック・リレーション)はプレスとも呼ばれる、業界でも大人気の職種。ファッション業界での仕事に憧れる人の多くがこのPR職を志望しており、バイヤー職をしのぐ人気職種であると言われています。企業によっても多少異なりますが、ファッションブランドのPR/プレスの仕事は大きくいくつかに分かれます。華やかなイメージを持たれるPR/プレスですが、実はとても業務の幅が広い職種なのです。

PRのお仕事

PRに求められるスキル

マーケティングに関する知識はもちろん、商品貸出やカタログやDM、記事の校正などの細かい作業、ファッションセンスなどの個性が必要とされるでしょう。また、第一線で活躍しているファッションブランドのPR責任者は、仕事力はもちろん、ホスピタリティ、立ち振る舞い、人柄等も素晴らしく、初対面でもインパクトを与えられる方が多いです。PR/プレスは、人付き合い(人脈力)、ファッションセンス、そして自身のパーソナリティもが重要視される仕事と言えるのではないでしょうか。また、海外ブランドの場合は語学力も必須です。本国とのやり取りは基本英語で、ブランドによってはフランス語やイタリア語が話せると重宝されることもあるようです。

さらにここ10年で、メディアの中心が雑誌からインターネット、ソーシャルメディアへと移行しはじめ、デジタル分野でのPRに力を入れるブランド/企業が多くなっていることから、SNSなどデジタルマーケティングに強い人材への需要が高まってきています。デジタルであっても、オフラインであっても、「ブランドメッセージを的確に伝え、消費者・ファンの声を確実にと捉える」という柔軟なコミュニケーション能力の持ち主に期待がかかっています。

PRになるための具体例

未経験者の場合、PR/プレス系の専門学校に通ったり、海外での就業経験を積んだり、平均以上の英語力を持っていたり、あるいはブランドに合ったイメージを持っている方などはアシスタント職からスタートできる場合もありますが、それは特別なケース。ファッション業界でも最も経験重視の職種ですので、販売スタッフや企画職で経験を積んだ後にステップアップする場合が多いです。インターンとしてアシスタントから経験を積むのもおすすめ。コミュニケーション能力や個性も武器になる仕事なので、常に新しいものに興味関心を持ち、知識を増やすことも大切です。プレスを経験した後は、ブランド・マネージャーやファッションディレクターなど、総合的な戦略を考える職種や役職に進むこともあります。


MD(マーチャンダイザー)

MDはマーチャンダイザーの略。業界内では、バイヤーあるいはプロダクト・マネジャーと呼ばれることもあります。主な仕事は、商品を選定するバイイング。値段を決定するプライシング、販売スタッフへの新商品を説明する商品トレーニング。また、マーケットやトレンド分析、店舗ごとの商品配分や売上分析など、アナリシス業務も重要。会社の売上を左右する仕事、それがMDです。

MDのお仕事

MDに求められるスキル

MDが選定した商品が実際に売れる場所は、お客様と販売スタッフが接するショップです。現場を知っているという意味では、ショップでの経験は決して回り道ではなく、大切なスキルとなります。より必要とされるMDになるためには、ファッションの知識はもちろんトレンドを把握する能力は不可欠です。
英語力、そしてコミュニケーション能力。分析業務にはエクセルなどのPCスキルも欠かせません。こうした能力を身につければ、一流のMDを目指すことも可能ですし、企画・マーケティング職、経営職まで幅広い職種・役職に生かすことができ、多彩なキャリアパスを選ぶことができるでしょう。また、売上に対して責任を持つMDは、数字の意識を強く持っている方が、今もこれからも強く望まれています。

そして、MDとして活躍されている方にはショッピング好きの方が多いという印象があります。MDの仕事は、ショッピングのコツである「トレンドを意識しながらも、ニーズに合ったもの(この場合は自分ですが)を、賢く購入する」という点と通じるものがあるのかもしれませんね。

何よりも「ファッションが好き!ショッピングが楽しい!」という方こそが、MD職が成し遂げなければいけないことを体現しているのではないでしょうか。

MDになるための具体例

外資系ファッションブランドや、ラグジュアリーブランドがMDを募集する場合は、中途で採用することが主流となっているため、未経験者にとってMDはかなり狭き門です。未経験からチャレンジするには、本社の別業務やアシスタントとして携わってからMDになるという流れが主流ですが、まずはショップの販売員を経てから、本社勤務となり、MDに就く可能性もあります。

大手のブランドの場合は、通常MDは商品のカテゴリー別に担当が分かれています。洋服(RTW)、バッグ・革小物、シューズなど、それぞれのスペシャリストが存在します。まずはカテゴリー担当として経験を積み、最終的にはブランド全体を統括するMDとして活躍できる役職に。MDは「売上=会社の業績」を左右する大切な職務です。MD出身者がブランドの社長になることも多いのです。


VMD(ヴィジュアル・マーチャンダイザー)

VMD(ヴィジュアル・マーチャンダイザー)はアメリカ発祥の言葉であり、日本国内でも近年、専門性が急激に高まってきた仕事です。外資系ブランドではVMD専任のスタッフ、もしくはVMD数名から成り立つチームを持つ組織もあり、ファッション企業組織の中では、重要な役割を担っています。

主な仕事内容として、デザイナーやブランドが発信するテーマを元にシーズン毎のVMDプランの作成、各店舗への運用、展開を実施。全国の店舗を周り、店舗内のレイアウトやディスプレイの変更、メンテナンス、販売スタッフへのVMDトレーニング業務を行います。
新規出店、リニューアル、イベントの際は什器の手配から店舗内装の作りこみ、商品のレイアウトまで、プロジェクトベースで動いているケースが多いようです。

VMDのお仕事

VMDは営業やMDとは違って、売上に直結する結果が得にくいため、VMD業務に対しての数値的評価が難しいとされています。加えて、VMDは販売促進の一環として認知される事が多く、不景気や売上不振の場合にVMDに対しての予算を抑える企業も多いのが現実です。

しかしながらVMDに注力してブランドイメージをしっかりと打ち出しているブランドや、分析や統計を用いてVMD計画を行っている企業は景気に左右されず堅調に売上をつくっている企業が多いと感じます。

VMDが担う役割には、企業によって大きく2つに分かれる場合があります。ブランドの世界観を統一することをメインミッションにおくVMDと、もう一方で、商品の数や色、幅を考慮してレイアウトする、お客様の動線を考えた分析型のVMDです。優秀なVMDの方はこの2つの部分のどちらかに偏ることなく、ハイブリッドな考えをもち、イメージを保ちつつ売上に貢献するノウハウを持っています。

VMDに求められるスキル

まず、ブランドに対する深い知識・理解が必要です。またショップの内装やディスプレイを手掛ける際に、インテリアや建築に対する興味や知識があれば役立つでしょう。商品を見て購入してもらうために効果的なショップ作りには、消費者の目線になることも大切です。ファッションのトレンドは移り変わりが早いため、トレンド情報をしっかりと把握する力も重要です。

また、VMD関連の資格として、VMDの考え方をもとに、マーチャンダイジングを消費者に対して正確に伝える技能を図る、厚生労働省にも認められた技能検定「商品装飾展示技能検定」があります。商品装飾展示技能検定の資格を持っていると、VMDのプロフェッショナルとして働けます。未経験の方ならかなり就職が有利になる資格と言えそうです。

VMDになるための具体例

VMDはインテリアや建築分野といった専門的知識を要する技術的な仕事。まずは店舗VMDを目指すのが基本だと言われています。例えば、百貨店やファッションブランドで販売スタッフとしてキャリアを積めば、店舗のVMD担当になることも可能です。売場づくりのプロになり、空間を演出する力を生かせば、将来的にはブランドのヴィジュアル戦略を統括する役職に就いたり、ファッションディレクターとして転身することもできます。


営業

ファッション業界の営業は実際に何をしているの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実は重要な役割を担っているのは営業職だったりするのです。

現在、ファッション関連企業の社長として活躍している方々の多くは、営業経験者です。もっとも社長を輩出している部署は、営業部であるといっても過言ではありません。わかりやすく数字(売上)で結果が評価されるため、活躍と実績に応じて直接昇給や昇進に反映される職務なのです。

また営業は、企画提案をはじめマーケティングやプロジェクトマネジメントなど幅広い業務に触れるケースがあるため、その経験次第で経営に携わる役職への昇進や、プレスやMDなど多様なキャリアパスがひらけます。

職種別ガイド_1

営業職の職務内容を企業の業態別にまとめてみました。

このように、ひとくちに営業といっても、企業の業態によって業務内容にはかなりの違いがあります。営業の職種に応募をする前に、まずは求人内容をよく見て、求められている業務内容を確認してみましょう。

将来の社長像を想像しつつ、ご自身の知識と経験が生かせる求人を探してみてはいかがでしょうか?


販売スタッフ

ショップスタッフのお仕事

数年前に読んだ記事で、ニューヨークにある高級セレクトショップでは、販売スタッフは売上に応じた完全歩合制をとっており「一般スタッフでも売上によっては数千万も年収が得られることもある」と書いてありました。
販売スタッフ自身の生活レベルが上がることによって、ファッション、食事、経済などを含めた総合的な会話力で中心顧客層となる富裕層の方とより深い関係を築ける、というのです。当時の日本での販売の仕事とは大きなギャップを感じました。

外資系ブランドの日本進出で、銀座や表参道に大型路面店ができるなど、販売を取り巻く環境は待遇なども含め大きく前進しています。同時に、語学力や販売力など求められるスキルも高まっています。

職種別_2

ショップスタッフに求められるスキル

ショップスタッフの方から「販売員から店長へキャリアアップをしたい」といった役職への昇進や、「営業をやりたい」「PR、MD、VMDになりたい」といったキャリア転換に関する声をよく耳にします。ショップスタッフとしてのスキルを磨き、下記のような能力を備えていれば、会社から一目置かれて、本社への声もかかると思います

1. ブランドイメージに沿うか

ブランドはイメージを重要視します。ラグジュアリーブランドの面接に、カジュアルなファッションで行ってしまえば「雰囲気が違う」ということになってしまうでしょう。ブランドにあった服装、そして雰囲気は重要です。

2. 販売力

単純に月の個人売上が50万円と500万円の方であれば、500万円を売る事のできる方が優遇されるでしょう。

3. 顧客開拓力

売る事ができるだけではなく、顧客を作れば安定的な売上が見込めることから、自身の顧客が作れることは重要です。顧客を作れる販売スタッフは、ホスピタリティ、サービスに対する意識が必然的に高いと感じます。

4. 商品知識

素材や仕立てなどファッションの専門知識やブランドに対する深い理解、独自のスタイリングテクニックなど、他のスタッフに無いものを持っている。ナンバー1に売上を作っている方は、何かしら商品知識に対する独自の武器を持っているものです。

5. チームワーク力

上記1~4の全てがあっても同じショップの仲間やオフィスのスタッフと共に協力しあうチームワークがなければ、裸の王様になってしまいます。すべてを備えて、信頼、尊敬される人物になることで、次のステージが見えてきます。

ショップスタッフになる具体例

ショップスタッフの雇用形態には正社員以外にもアルバイトやパート、派遣があるように、入り口はかなり広くなっています。応募条件を満たしていてファッションやアパレル業界への興味があれば挑戦できる職業です。より専門的に有利にと考えている方は資格を取るのもよいかもしれません。い販売や接客スキルの向上、また店舗運営に必要な知識を身につけることができる「ファッション販売能力検定」や、色彩の知識を身につけることができる「ファッション色彩能力検定」などがあります。

まずは、「販売のスペシャリストになる!」「全国でナンバー1の売上を作る!」など、短期的な目標をもってスキルアップを目指してください!

※職種ガイドは「こちら」でもチェックできます。

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