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「ブランドに対しての深い思い入れ。そして、販売経験が今の自分を作っている。」インポートデザイナーズブランドで活躍中のLさん – Fashion HR 職種別インタビュー【7】

ファッション業界でご活躍されている方にお仕事についてのお話をお伺いする<Fashion HR職種別インタビュー>。今回は個性的なクリエイティブ・ディレクターが率いるインポートデザイナーズブランドでご活躍されているLさんにお話をお伺いしました。10年弱の販売経験を経て、つい先日本社に異動をされたというLさん。そのベースにあるのは、ブランドへの深い思い入れ、そして販売経験で培われたお客様ありきの考え方でした。

「ブランドに対しての深い思い入れ。そして、販売経験が今の自分を作っている。」インポートデザイナーズブランドで活躍中のLさん - Fashion HR 職種別インタビュー【7】

なんとなくスタートした販売職としてのキャリア。販売職の自分に対するコンプレックスを越えて。

―つい先日、販売の現場から、本社に異動されたとのことですが、トータルで販売職の経験年数は?今はどういったお仕事をされているのですか?

新卒でスーツを中心としたメンズブランドに販売職として入社してからなので、かれこれ10年弱になりますね。直近は、現在のインポートデザイナーズブランドの路面店で店長を担当していました。

店長は、日々の接客はもちろんのこと、他に売上の分析やデータの管理、バイイングのアシスト、スタッフの教育、マネジメントなど、デスクワークも大切な仕事のうち。スタッフは自分と年齡も近く非常にやりやすい環境ではあったのですが、次第にデスクワークと接客のバランスを取ることが難しくなっていき……どちらかに集中したいと考えた結果、本社に異動することになりました。今は生産管理やバイイングのアシストやPR会社との窓口など、オフィス業務全般のサポート役に徹しています。

―元々、いつかは本社へ異動したいと思われていたのですか?

そういう強い願望があったわけではないですね。自分のことを知っているひとは分かると思うんですが(笑)、アパレルデザインを勉強していた学生時代から何も考えず生きてきて。新卒のときも「周りが就活してるから、どうにかしないとなあ。」と思っていたときに、知人の紹介で就職が決まり、なんとなく販売職としてのキャリアをスタートさせました。

ただ、今考えると「周りはデザイナーや生産管理などの専門職に就いているのに、自分は販売。誰でもなれる職種じゃないか。」と販売職にしかなれなかった自分にコンプレックスを抱いていたなと思います。同僚の先輩たちにも相当失礼な態度を取っていて、本当にダメなやつでしたね(苦笑)。そんな自分を見捨てずに厳しく叱ってくれたり、丁寧に仕事を教えてくれたりと、素敵な上司に恵まれて、あるとき「販売にコンプレックスを抱いているなんて、尊敬する上司たちに失礼だ。」と気づいたんです。

実際、商品を購入して、着てくださるお客様の生の声を訊くことができるのは、販売スタッフだけ。ショップの雰囲気を司るのも、ショップを作っていくのも販売スタッフです。ブランドビジネスをする上で、非常に重要な存在なんですよね。

販売経験で養ったことが、全て今に活きている。

―いくらバイヤーが商品を揃えても、VMDが素敵なディスプレイを施してくれても、売ってくれる販売スタッフが居ないと、意味をなさないですもんね。

そうですね。正直、間口が広いからこそ、なんとなくやっていてもお給料を貰えるお仕事でもあります。でも、中には本当に凄い方も居て、お客様のお宅にお邪魔して、クローゼットの中身をプランニングしてあげたりとか、びっくりするくらい良いお給料をもらっている方のお話も耳にします。

何の仕事でもそうだと思うのですが、仕事をしていく上で、コミュニケーションは重要な要素です。その上、販売職の人は、”常に人を敬う”という心を養うことができていると思うんです。それは本社に異動した今、取引先の方との関係性を上手く築いたり、みんなが気持ちよく仕事できるように配慮したりと、販売で養ったことが活かされているなと感じます。

「ブランドに対しての深い思い入れ。そして、販売経験が今の自分を作っている。」インポートデザイナーズブランドで活躍中のLさん - Fashion HR 職種別インタビュー【7】

ブランドや会社、商品に対して情熱をもつこと。好きなことを仕事にすること。

―販売職時代に何か大切にしていたことはありますか?

デメリットの伝え方でしょうか。
何でもかんでも「お似合いです〜。」と言うよりも、マイナスのポイントを上手く伝えて、自分なりの提案させていただくことで、お客様に信頼感を抱いていただけるのではと。

販売でも他の職種でも、仕事をしていく上で大切なことは、ブランドや会社、商品に対して情熱を持って接することができるのか、ということに尽きると思います。今の会社に入る前、数ヶ月だけ別の会社に居たことがあるのですが、仕事を「やらされている感」があって、情熱を捧げることができなかった。何故だろうと考えると、やはりブランドに対する思い入れが薄かったんですよね。

今の会社でも、ブランドに対して深い思い入れのあるスタッフと、数あるブランドからなんとなく弊社を選んで入社してきたスタッフとでは、売る商品の内容が全く異なります。後者はやはりすぐ辞めていってしまう場合が多い。商品の単価も高く、個性的なアイテムも多いので、誰が売っても売れるアイテムを売るのではなく、一見売るのが難しいのではと思うアイテムでも売ることが出来る人。そういった人は強いですね。

自分も昔から今のブランドが大好きだったので、ブランドの世界観に浸りきることができたと思うし、あんなに何も考えておらず適当だった自分が、本気で仕事に打ち込むことができている(笑)。好きなことを仕事にするのは幸せなことです。

本国の信頼を得て、新たな取り組みをスタートさせることができる。

―まさに。長身のLさんは、今お勤めのブランドのお洋服もとてもお似合いで、まさにご自身でブランドを体現されていますよね。今すぐランウエイに出て行っても全く問題無さそうな(笑)。

自分が日本のいちスタッフとして本国から信頼を得ることができているのも、そういった点も評価されているのかなと思います。英語があまり得意ではないのでコミュニケーションを取るのが大変なのですが、今までやれなかったことでも、「君が言うならやってみようか。」と新しい取り組みをスタートさせることができたり。出張にも連れていっていただいているので、行くたびに学ぶことがたくさんあります。また販売の経験があるからこそわかる現場の声を拾って、積極的にフィードバックをして、より良い方向に導いていきたいですね。本社のスタッフは、どうしても現場から遠くなってしまいがちなので。

―販売の現場の方としても、Lさんのような方が本社に居てくれるのは、頼りになるのではないでしょうか。そして、かなり本国の方からの信頼を得ていらっしゃるのですね。

そうですね、今までは「本国のいいなり」ということも多かったのですが、かなり対等にコミュニケーションができるようになってきたのではないかと思います。来日された時や出張の時は、飲みに行ったりしますよ。英語が流暢だったら、もっとできることが増えると思うので、勉強の日々ですね。

―ますます、活躍の場が広がりそうですね。これからのご活躍も応援しております。お忙しいところ、ありがとうございました!

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