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求人数が上昇中の『EC運営スタッフ』の仕事内容・実店舗との違いとは? |ファッション業界 職種別インタビュー

ファッション業界で活躍中の様々な職種の方にインタビューを行う「ファッション業界 職種別インタビュー」。今回は、某セレクトショップが運営する自社ECサイトの運営スタッフとして抜擢されたOさんが登場。

EコマースやSNSの盛り上がりと共に、ファッション業界での求人数も上昇傾向にあるEC/WEB関連のお仕事。もともとデジタル志向の弱いファッション業界では、他部署からの異動などでスタッフもまかなうケースも多く、Oさんも実はもともと販売スタッフからのスタートだったとのこと。実際に未経験者はどんなことに難しさを感じているのか?お話を伺いました。

求人数が上昇中の『EC運営スタッフ』の仕事内容・実店舗との違いとは?

EC運営

EC/WEB経験者が社内におらず、試行錯誤の毎日

-元々は店舗で販売スタッフとして活躍されていたと伺いました。どのような経緯でEC運営に関わるようになられたのですか?

もともとEC運営スタッフとして入社した訳ではなかったので、働いているセレクトショップでECショップが立ち上がる際に、「やってみない?」と声をかけられたのがきっかけです。未経験でしたし、指名された時はびっくりしました(笑)。

-それはビックリでしたね!WEBの知識があったとか、何か理由があったのでしょうか?

いえ、WEBやECに関連するスキルも特に無く、むしろデジタル自体に苦手意識があったくらいで。WEBデザイナーは社内に居たので、WEBデザインはそのスタッフにお願いするとしても、他にはWEBやECに関連した業務経験者が全くいませんでした。最初は未経験の素人ばかりが集まっているような状態で、とにかく試行錯誤の毎日でした。デジタル周りのことは日々どんどん情報が進化していくので、試行錯誤は今でも続いている感じです。今の仕事に就いてからは、思いがけないトラブルに対しての対応能力が年々強くなっているなと感じます(笑)。

-現在の業務について教えて下さい。

ECサイトの管理・運営をはじめ、商品のバイイングやMD業務までが主な業務です。ECサイトのMD/バイヤーというと、売上管理や数値の分析などが重要な業務だとイメージされがちですが、私の場合は、売上は自分で作成した簡易的な表で管理していて、SEOの分析なども特にしていません。そういう意味では、どちらかというとMDではなくバイヤーとしての責任の方が大きいかもしれません。予算に対して商品が足りない時は「WEB映え」するキャッチーな雑貨をWEBで買い付け、予算達成を促すこともあります。

-バイヤーというと、国内外の展示会に足を運んで買い付けを行うというイメージが強いですが、WEB上で買い付けする事もあるのですね。

最近はWEBで買い付けることも多いです。例えば「いいね!」や「欲しい」の数などで、どのくらいの人がこの商品を欲しがっているのか一目瞭然だったりするので、すごく分かりやすいですよ。試着の必要がないインテリア雑貨や服飾雑貨などは日本未入荷のものを探しだして、いち早く展開することも可能です。出張なども必要なくPC上で買い付けから全て完結できるので、作業としても非常に早いです。

メールでのマーケティングは、売上に大きな影響がある

-ECといえばマーケティングやデータ解析、ユーザビリティの向上など、売上をあげていくための施策も重要ですね。

特殊だと思いますが、今うちの会社にはマーケティング担当やデータ解析もいません。SEO対策などは外部に依頼していますが、その他は皆で試行錯誤して、分析などにも対応しています。WEB系の仕事は販売に比べて明確な答えがインターネット上にたくさん散らばっています。本でも学べますし、独学でいくらでもトライアンドエラーを行うことができるのは魅力です。

また、メールでのマーケティングは売上に大きな影響があることが分かったので力を入れています。今は1ヶ月先まで配信スケジュールを組んで、MD/バイヤーチームがWEBデザイナーと連携してメールマガジンを週2回配信しています。掲載しているコンテンツも、トレンドをピックアップして常に旬なアイテムや新入荷の情報をキャッチーに提供するよう意識しています。ECサイト内でアップしているブログも全て連動した形で掲載しています。

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実店舗とECサイトの大きな違いとは?

-店舗とEC、両方のご経験をされてきたOさんの視点で、店舗のお客様とECのお客様の違いについてお伺いしたいです。

ECサイトに来るお客様は比較的マス向けでトレンドに敏感な方、あと実店舗に来られない地方在住の方が多いです。たまにスペシャルアイテムとして仕入れたインポートブランドの高額品がECで売れる事もあるのですが、基本的なECサイトの平均客単価は1〜2万円くらい。実店舗に比べて圧倒的に低いですね。基本的にはTシャツやカットソー、アクセサリー類がメインで、いわゆる「流行もの」のアイテムが売れる傾向にあります。一方、実店舗のお客様は比較的年齢層も高めで、平均収入も高めの方が多いです。スタッフとの会話も楽しんでお買い物される方が多いですから、セット購入も多いです。ECサイトと実店舗では、必然的に売れ筋のアイテムは異なってきますね。

-最後に、EC運営をするなかでやりがいに感じたエピソードがあれば教えてください。

以前、私が提案した新しいカテゴリーの商材を集めたコーナーをサイト上に設ける事ができたことがあって、それはすごく嬉しかったですね。それこそ「流行もの」の類いに入る商材だったのですが、ストリート感のある価格的に手の出しやすいもので反響がありました。あの時思い切って提案してみて良かったなと思っています。

あとは、例えば日本にはうちでしか取り扱いがないアイテムを街で実際に着て下さっているお客様を見かけた時は、「自分が新しい商品を日本に浸透させた!」という実感が湧いて、嬉しいです。今はまだ少ししかないですが、そういう経験がどんどん増えていったらいいなと思っています。

-ありがとうございました!

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