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キャリアストーリー

「驚きを与えたい」リステア・柴田麻衣子クリエイティブディレクターに聞くバイヤーの使命【前編】

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長年バイヤーとして、業界屈指の感性で「RESTIR(リステア)」というセレクトショップを成長させたとともに、日本のファッション業界に多大な影響を与えてきた柴田麻衣子さんにキャリアインタビュー。

バイヤーという仕事の魅力、そして第一線で活躍するための考え方やキャリアのコツに迫ります。

入社15年、ファッション業界屈指のトップバイヤーに

−柴田さんは、リステアでのキャリアが相当長いですよね。

共に育ってきたという感じですね。キャリアがゼロのところから今現在に至るまで約15年になります。実は現場のスタッフに私よりも長いキャリアの人がいるんですけど、リステアの中でもかなり長い方です。

−ご経験はリステアの1社ですか?

学生時代にアルバイトみたいな形でお洋服屋さんを手伝ったり、雑誌社を手伝うとかそういった経験はあったんですけど、就職をしたのはリステア1社のみです。

−では販売から始まって、14〜5年の間に今のポジションに至るまでキャリアを構築されていったのですね。

はい。もともとは名古屋の店舗で就職しました。その後神戸に転勤して、そして代表の高下(浩明社長)共々東京にやってきたという経緯です。会社の中でも私は旅人みたいな存在なんです(笑)。ショップスタッフから始まって、ディスプレイ経験を積んでバイヤーへと転身しました。

−バイヤーへの就任は、高下社長からの提案だったのですか?

そうですね。私は学生の頃から尋常じゃない、服に対する相当強いこだわりを持っていました。恐らく高下はそういう異質なスタイリングにも目を留めていて、もしかしたら買い付けの仕事ができるんじゃないか、とチャンスをいただいたのが始まりです。

−柴田さんがそもそもファッション好きになった経緯とは?

私、多分日本一あるブランドの服を所持していて、それで雑誌に載ったこともあるほどの着倒れだったんですよね(笑)。華美なものが好きだったのかもしれない、名古屋なのでご当地といいますか。高校生の頃からものすごくそのブランドに惚れ込んで、それをきっかけにブランドの本拠地である国に留学したり、本当にフリークでした。

知名度ゼロから、海外で知られるセレクトショップ「リステア」へ

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(2007年に行われたCHANELとのコラボレーション)

−バイヤーの仕事は買い付けだけではなく、ベンダーとの交渉やコミュニケーション、データ分析、マーケットリサーチなど色々ありますね。柴田さんがバイヤーになった当初、大変だったことは?

まず、今ほどビジネス英語ができたわけではないので、そこが大変でしたね。マーケットリサーチに関しては当時はまだ今のようにネットが発達していたわけではなかったので、人のネットワークを使いながらの情報収集でした。まだグーグルマップもなかったので、当時の出張ではいつも紙の地図を見て移動していました。

−当時はまだリステアというセレクトショップを知っているブランドも少なかったはずです。

当時は知名度ゼロだったので、そこは一番苦労したところです。もちろん私は若かったですし、何者が来たのかと思われてしまっても困るので、まずはリステアと自分を認知してもらうことをブランドリサーチと同じくらい重要に考えていました。

−リステアと柴田さん個人を認識してもらうために努力したこととは?

やはりコミュニケーションです。ファッション好きだけにしかわからない空気感というのが、この世界にはあると思うんですけど、その点に関しては先天的に恵まれていたと自負しています。でも、それも自分の言葉で直接伝えられないと相手に理解してもらえないので、語学が最初の努力でした。さらに、私自身がどういうセレクションをして、どういうお店造りをするか分かってもらえるようにプレゼンテーションをしたり、企画の提案をしました。

バイイングする物を見てもらい、さらに結果を見てもらうというプロセスも必要でしたね。結果を出すために、最初はとても思い切ったこともしました。クビを覚悟でではないですけど(笑)、ガッと勝負をかけてみたりもしました。

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驚きを与えたい。バイヤーにはそういう使命があると思っています。

−柴田さん流のバイイングのポイントとは?

“売り場を経験する”というのがリステアの社風なので、販売員の目線でお客様に紹介したい気持ちは常に持っていました。今もそこだけは変わらないです。

−商品を買い付けて結果を出す。その積み重ねで今の信頼関係が成り立つという、なかなか日本の中では同じようなバイヤーの方は少ないと思いますが。

リステアでは、一つのストア全体を監修しながら買い付けをしていくので、トータルコーディネートが提案しやすいんです。だからこそ、ブランド側にも私たちの世界観が伝えやすいのだと思います。

−最初は知名度が低かったところから始まり、衝撃的だったのは六本木のミッドタウンにオープンする時の「シャネル」とコラボレーションです。ああいう企画は他で見たことがないですし以後もなさそうです。

無鉄砲なんですよね(笑)。でも言ってみるもので、凝り固まった発想ではなく、普通なら無理とか無駄だと思うことでも、私はちょっと欧米的な図々しさみたいなのを持ち合わせているので、「いってみよっか」っていう考えが面白く転ぶことが多々あるんです。コラボレーション当時はとても大変でしたが、やっぱり驚きを与えなきゃっていう使命が自分にはあるので。

−世界観を作るという意味で、ベンチマークしているショップはありますか?

やっぱりコレットだったり、原点となるマックスフィールドは、当時からずっと思いがあります。自分達がお店を作る時は「広告塔になるような店にしたい」っていうのも一つありましたから、何をセレクトしてもリステアがセレクトすればいい物であることが、市場に伝わるような存在になるという目標がありました。私たちはきちんとファッションを売りたい。そういった意味ではすごい顧客層を持っているマックスフィールドなんかは注目すべきところだと思っています。

後編へ続く>>

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