皆さんは転職活動に、人材紹介会社を使ったことがありますか?ファッション業界でも人材紹介会社に人材探しを依頼する企業が多くなり、中でもファッション業界に特化した人材紹介会社は年々増加傾向にあります。
そんな、数多くの人材紹介会社から、自分に合った人材紹介会社を選ぶには、どうしたら良いのでしょうか。今回は「良い人材紹介会社の見極め方、4箇条」を教えて頂きました。
ご質問者さんが仰るとおり、現在、大小さまざまな人材紹介会社が存在し、サービス内容も各々異なります。登録する際は、それぞれの人材紹介会社の特徴を見極めることが必要です。また、ご自身の希望している業界や職種に精通しているかどうかは、非常に重要な要素となります。
1. 業界出身者が多い会社にはプラスアルファのメリットが
業界での実務経験がある業界出身者がいたり、業界に精通しているコンサルタントがいる人材紹介会社は、業界の内情を熟知しているため、仕事の紹介のみならず、業界の今後の動向や市況など「プラスアルファの情報をもらえるメリット」があります。この情報が、転職を希望される方の目線で言う「親身になってくれる」という事だと思います。
Fashion HRをご利用されている方であれば、ファッション業界での転職を考えていらっしゃる方かと思いますので、まずは是非ファッション業界を得意/専門としている人材紹介会社の扉を叩いてみることをおすすめします。
2. 会社規模の大小でメリットが異なることを考慮しよう
あらゆる職種・業種を網羅している大手人材紹介会社は、求人数も転職希望者も非常に多い傾向にあります。そのため、キャリアシート(職務履歴書)を拝見しただけで「優秀な人材である」と判断できるような方であれば、有利に転職活動できるでしょう。但し、登録者が多いこともあり、カウンセリングのようなアドバイスや相談を希望される場合など、そこまでの細やかな対応は難しい傾向にあります。
一方で、各業界や職種、外資系企業など、特定分野を専門とする特化型の人材紹介会社は、コンサルタントが求人企業側と密な人脈を築いていたり、転職希望者に対する細かなケアやアドバイスを徹底しているなど、独自の特徴を持つ人材紹介会社が多いです。
書類上のスキルだけではなく「人物面を評価してもらいたい」「自分にしかないアピールポイントがある」など、より具体的な相談がしたい場合は、小さめな人材紹介会社に登録される方が良いと思います。
3. 各人材紹介会社の得意分野を見極めよう
特定の業界に特化している人材紹介会社の中でも、さらに企業特性や特定の職種に強みを持っている場合も多いです。ファッション業界で言えば「外資系企業に強い」「国内企業に強い」「企画職(デザイナーやパタンナーなど)に強い」「派遣に強い」など、得意分野は人材紹介会社によって異なります。しっかりと自分のキャリアと照らしあわせて、ご自身の希望にフィットする人材紹介会社を選びましょう。
どのような企業と取引をしていて、どのような求人を扱っているのかは、各社のWEBサイトに掲載されている求人を確認してみましょう。
4. こんな場合は要注意!悪い人材紹介会社の具体例
人材紹介会社が、というよりも信頼のおけるコンサルタントが居るかどうかがカギになります。具体例を挙げればきりがありませんが、例えば、
- 面談時に、あまり話しを聞かずコンサルタントが一方的に話をする
- 了承していないのに、勝手に企業にキャリアシートを送られ、面接を組まれた
- 強引に面接を受けさせようとする
など、コンサルタントが「業界の事を何も知らない」「自分の営業成績ばかりを気にしている」ような様子があれば要注意でしょう。
もちろん、相性の問題もありますが、親身になって相談に乗ってくれる、そして信頼関係を築くことのできるコンサルタントに出会えることが出来れば、今後の転職活動の強い味方となってくれると思います。
今回お話を聞かせてくれた転職コンサルタント
エーバルーンコンサルティング
シニアコンサルタント 宮下 智子さん