無事転職先も決まり、あとは退職の交渉をするだけ。「新しい環境で頑張るぞ!」なんて思っていたら、現職から想定外の給与アップの提示が!こんな時、あなたはどうしますか?今回はそんな「カウンターオファー」を受けてしまい、転職の意思が揺らぎ始めてしまった相談者さんへのアドバイスをお届けします。
このようなケースを「カウンターオファー」と呼びますが、私も同じようなことを経験したことがあります。私の場合は揺らぐことがありませんでしたが、人によっては考え直される方もいらっしゃると思います。
まずは今一度「転職を考えた理由」に立ち返ろう
まず、考えて頂きたいのは、あなたが「転職を考えた理由」です。現職の何が嫌だったのか?何を変えたかったのか?報酬だけが不満だった、という人は意外と少ないものです。
もし報酬だけが理由であれば、転職活動を始める前に現職でしっかりと相談することをおすすめします。カウンターオファーを受ける場合に考えられるリスクとして、
内定承諾後だった場合
内定を頂いた企業との関係性に問題が生じ、心的負担を背負うことに。または損害賠償を請求されてしまう恐れも。
(参考:内定を承諾したら、もう後戻りできない?「内定承諾」の意味。)
内定を断り、カウンターオファーを受け入れて現職に残った場合
実際にカウンターオファーの内容が実行されるかどうか。また、一度、辞職の意が表面化してしまったので、その後のキャリアパスが閉ざされる可能性も。
転職を考える前に…上司とは良い関係を築いておこう
一般的に、上司は直属の部下が辞めるとなるとマネージャーとしての評価が下がります。そのため、退職を引き止めるような話をもちかけておきながら、実際には自分の部署以外に異動させてしまうというケースも見かけたことがあります。そうすれば、自分の評価には関係なく、貴方がもし辞めてしまっても痛くも痒くもありません。
こんなケースは稀ではありますが、いずれにせよ普段から上司とは良い関係性を築き、仕事で悩んでいることを相談しておくほうが良いでしょう。
こういったカウンターオファーに揺れる人は、年収ベースで転職を考える方だと思います。
常日頃、報酬に関しての考えを会社に伝え、それに依ってご自身が本当に転職すべきかどうかを考えるべきだと思います。
今回お話を聞かせてくれた転職コンサルタント
キャリッジ
代表取締役 山村 憲市さん
こちらのコーナー「お仕事・転職Q&A」では、現在ファッション業界のお仕事・転職に関するお悩みを募集中!あなたの日頃のお悩みにFashion HRの転職コンサルタントがお答えします。ぜひこちらからお寄せください。