正社員と契約社員の違いとは？

内定を頂いたとのこと、まずはおめでとうございます！数多くの企業の採用活動をお手伝いさせていただいている実績から、過去の雇用契約書や条件通知書を振り返り、社会保険、休暇、給与など、正社員と契約社員の契約内容の違いを比べてみました。

正社員と契約社員の契約内容を比べてみると？

社会保険

正社員、契約社員雇用ともに、雇用保険、厚生年金、健康保険、労災保険に加入しています。

有給休暇

所定労働日の一定数以上勤務していれば、正社員、契約社員の雇用契約を問わず、有給は支給されます。なお、有給休暇の支給日数は正社員、契約社員ともに変わりません。

給与

様々な契約書を確認してみると、下記の違いが見受けられます。

1. 正社員は一般的に基本給、夏季、冬季にボーナスが支給されています。加えて会社の業績や個人業績によって変動する「業績賞与」を受取ることができる場合もあります。
2. 契約社員は、1年契約（年収を12分割し一律の月給を支給）をする「約束年収額」として提示をされるケースが多くみられます。また契約社員でも、年収を14分割し、夏季、冬季にそれぞれ1ヶ月分を支給するボーナス制をとっている場合もあります。しかし、業績賞与を受取ることができる制度をもっている会社は珍しいでしょう。

退職金

正社員と契約社員の大きな違いといえば、退職金です。
退職金制度は、法律で定められている義務ではないので、制度は会社によって異なっています。特に出来たばかりの小人数の会社などで、正社員でも退職金制度が確立されていない企業もありますが、正社員には基本的に退職金制度を設けている企業が多いです。

契約社員には残念ながら、退職金を支払う制度を持っている会社を見つけることはできませんでした。

昇給

正社員の場合、仕事内容、役割、成果に基づいた給与査定の機会は、基本的に1回と設定されており、契約社員の場合は、契約更新時に同様の給与査定の機会を持つことができます。

離職

憲法で職業選択の自由が認められているため、正社員、契約社員ともに一定の契約解除期間を設ければ、離職をすることが可能です。契約社員は期間が決められている雇用となっており、契約満了の退職では現職から強い引止めを受けることはない為、より容易に退職交渉を進めることができるメリットがあります。

※上記は、過去の正社員、契約社員の雇用契約書を参考に書かせて頂いております。異なるケースがある場合もありますので、ご了承ください。

番外編

契約書に書かれていない正社員・契約社員の違いとして、知られていないポイントとして、

1. 住宅購入時に銀行とローンを組む際に、契約社員雇用は、正社員より審査が不利である
2. 正社員には転勤があり、契約社員は転勤がない会社がある

契約社員雇用は、近年増加状況にあります。
外資系の会社には社長を含めて全員が契約社員である企業も実際に存在します。転職をする際に、雇用条件は重要な判断材料となりますので、人材紹介会社や転職先の企業と雇用条件をしっかりと確認した上で、後悔のない転職をしましょう！