転職活動において重要な面接に進む前のステップ「書類選考」。この書類選考の段階で企業があなたに会ってみたいと思わなければ、面接のステップに進むことはできません。それだけ重要なプロセスである書類選考でいつもつまずいてしまい、なかなか面接に進めない……という求職者の方もいるのではないでしょうか?今回は、なかなか書類選考から先へ進めないという求職者からの質問に転職コンサルタントが回答します。
書類選考で受かる人と落ちてしまう人には大きな違いがあります。書類選考になかなか進めないという転職活動中の方は、今一度自分の書類と受かる人の特徴を比べてみてはいかがでしょう。
書類選考で落ちてしまう人の特徴は?
全く同じ経歴だとしても、書類選考で受かる人と落ちてしまう人には決定的な違いがあります。
私たち人材紹介会社のコンサルタントがスカウトをするときも同じなのですが、あまりにも情報が少ない求職者の方にはやっぱり声をかけにくいです。企業の人事担当者も同様に、ただプロフィールだけが羅列されている情報のない書類を見ても「この人に会いたい」とはならないのです。
不通過となりやすい応募書類には、上記のような「情報が少ない」以外にも、「転職回数が多い」「求めるスキルが足りていない」などがよく見られます。反対に、通過しやすい書類には、「競合他社から来て即戦力で活躍できそう」「求めるポジションでの実績がある」と思えるような内容の記載があります。
人事担当者が一人の書類選考にかける時間はわずか1分〜2分程度!
大体、人事担当者が一人の求職者の書類選考にかける時間は1分〜2分程度。
書類選考は、人事がジャッジをする場合と、人事がいくつか書類をピックアップして現場担当者にジャッジをしてもらう場合がありますが、両方とも忙しい合間を縫って選考を行うため、第一印象で分かりやすい記載のある書類は好感が持てます。かといって簡単に書き過ぎてもNG、長すぎても読んでもらえない。忙しい中「パッ」と読んだときに分かりやすくて読みやすい書類が通過しやすいでしょう。
ここで言う「分かりやすい」というのは、「向こうが欲しい経験が目で拾えるかどうか」ということです。そのためにも、企業側がどんなものを求めているか、把握することが大切。プレスの仕事なら、企業が求める雑誌社とのコネクションがあったら必ず書いた方が良いですし、マッチする経歴があれば記載するべきなのです。
自己PRや志望動機の使い回しは絶対にNG!
受かる人の応募書類の特徴は、企業側が「うち向けに書いてきてくれてる」と分かる内容であることです。最近では、自己PRですら使い回してしまう求職者の方も多くいらっしゃいますが、自己PRや志望動機などの使い回しは、すぐに気がついてしまうもの。
「きっとこの応募書類で色々なところに応募しているんだろうな…」、人事にそう感じさせてしまった時点で、あなたの印象は良くないでしょう。せっかく応募書類を送るのですから、その企業/ブランドならではのメッセージや想いを込めて書かれた書類の方が断然通過しやすいはずです。
また、Fashion HRのようなサイトからブランドに直接応募する際に、一言もメッセージを書かないでエントリーをしてしまう方がいらっしゃいます。もちろんメッセージの記入は必須ではないですが、ブランド側の担当者から見れば好感は持てないですし、「他にも沢山エントリーしているんだろうな……」という印象にもなります。
意外とこうした気配りができるかどうか?という点も、人事担当者は見ています。相手(企業)のことを考えて応募ができれば、あなたに「会ってみたい」と思う担当者もきっと増えるのではないでしょうか。
履歴書や職務経歴書を送る前に記入漏れがないか再チェックを!
転職活動のサポートをしていると、稀に自己PRになる経歴を省いていたり、アピールすべき実績を書き忘れている方も少なくありません。
例えば、販売員のアルバイトで誇るべき実績をつくったのに、「アルバイトの経歴だから書かなかった」という方や、百貨店で賞や売上表彰されたことがあるのに書いていない……という方が時々いらっしゃいます。
特に先方が求めているポジションにおいて評価されるであろう経歴なら、必ず記入した方がチャンスが広がります。
最後に、あなたが求めている職種にはどんなことが求められるか?それを考えて書類作りをすることをおすすめします。VMDになりたいのであれば書類が雑だと悲しいですし、販売員であれば証明写真で不機嫌な顔はNG…といったように、“相手の立場に立って考える”ということは大切です。
ぜひ面接へのステップを叶える応募書類づくりを頑張ってください!
今回お話を聞かせてくれた転職コンサルタント
エーバルーンコンサルティング
コンサルタント 鶴戸 茉利さん
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