アパレルよりも給料が高い？安定のイメージが強い “ジュエリー・宝飾業界”への転職に必要なこと。

質問者様と同じように、アパレルからジュエリーへ移行する方は多くいらっしゃいます。同じファッションの世界でもアパレルとジュエリー・宝飾では異なる部分が多く、求められる人物像も変わります。以下で詳しくご説明しましょう。

アパレル業界とジュエリー・宝飾業界の販売員は何が違う？

同じ販売職でも、アパレルでやってきたことをそのままやるだけでは難しいのがジュエリー・宝飾業界。接客という点においては同じですが、以下のように客層・商材・接客方法などが大きく異なります。

上記を見てわかるように、アパレルとは収益構造が異なります。そもそも、宝飾業界は収益性の高いビジネスモデルですので、働く側にとっては安定した環境と言えるでしょう。客層も、洋服のような買い控えが起こったり景気に左右されることもなく、それすらも超越する富裕層が買いに来る業界なのです。

また、接客方法も大きく異なります。アパレルは基本的に商品目線での会話が中心になりますが、宝飾店は対面販売なのでコミュニケーション能力や会話スキルが必要になってきます。ある程度ブランドで決まった接客の流れ（イントロダクション・提案・クロージング）があったりと、どちらかというと車のディーラーや保険、住宅などの業界に近いかもしれません。

アパレルから転職する場合に必要なスキル、知識とは

アパレル業界では、フロアごとに年齢層が分かれたり、トレンドに左右されますが、宝飾業界ではそれがありません。その分、接客での会話内容も変わってきます。訪れる客層は富裕層の方や、ご年配の方が中心なので、ファッションの情報だけではなく、株などの経済情報や時事ネタ、歴史や高級ホテルやレストランなどの話題もできなければなりません。今までファッション志向が強かった方や、ファッションにしか興味がない方は、自身のアンテナ領域を広げる必要があります。

宝飾業界は、年月が経って古くなるわけではない価値ある商品を販売するので、顧客との関わり方も変わります。キャラクターだけでは販売できない世界だからこそ、宝飾に関する知識、それ以外の知識が求められます。また、一緒に働く社員の年齢層も比較的高めなので、常識的なコミュニケーションができる、ある程度の経験値が必要です。

面接でアピールすべきことは？ジュエリー・宝飾業界への転職活動のポイント

一番は、まずご自身がジュエリーを実際につけてみること。実際につけてみて、どう気持ちが変化したか、どんな気分になるのかを知ることはジュエリーを販売する上で重要なポイントです。そして、実際に面接に行く店舗に足を運び、さらには競合店舗の商品について調べたり、ブランドによってどのような違いがあるのか知ることも大事です。素材の知識は入社後も学べる環境がほとんどの企業にあるため、面接前に知識を取り込むことよりも、まず商品に興味を持つことが重要なのです。

宝飾業界が求めている人材は、“安心して任せられる”人材。面接の場では、ジュエリー・宝飾に対する情熱と、勉強熱心かつ落ち着いた印象を面接官に与えることができれば好印象でしょう。販売経験が豊富で、特に高額商品を販売してきた経験が活かされる業界ですから、売ることができるアピールをするのも良いかもしれません。

反対に、今勤めている環境から逃げるために目指す方にとっては、厳しいと思います。ジュエリーに対する想いや、長く継承されるものへ愛情のある方、そして学ぶ姿勢のある方は向いているのでぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう！

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