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アパレル・ファッション業界でも要注意⁈「職場のパワハラ問題」

コンプライアンスに対する意識が高まる中、民進党の豊田議員による秘書パワハラ騒動によって、改めてその「パワハラ問題」の怖さが浮き彫りとなりました。

この「職場のパワハラ」は、人と人との関係が重要視されるアパレル・ファッション業界においても、もちろん起こりうる問題。自分には関係ないと思っている人でも、自分が普段何気なくしていることがパワハラになっていたり、転職を機にパワハラの対象になってしまうこともあり得ます。

これを機にパワハラについておさらいしていきましょう。

アパレル・ファッション業界でも要注意⁈「職場のパワハラ問題」
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「パワハラ」とは何か? もう一度おさらいしよう

「パワーハラスメント(パワハラ)」とは、「パワー(権力)」と「ハラスメント(苦しめること)」を組み合わせた和製造語。

厚生労働省によると、職場のパワーハラスメントは、“同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為”のこと。簡単に言えば、“職場での嫌がらせ”といったところです。

上司からの行為だけではなく、同僚同士での行為ももちろんパワハラにあたります。パワハラの他にも、性的嫌がらせの「セクシャルハラスメント」や、モラルによる精神的な嫌がらせ「モラルハラスメント」など、今や何でもハラスメントになってしまう時代。

あなたやあなたの職場は大丈夫ですか?下記の「パワハラ診断」で、自分のストレス状況をチェックしてみましょう。
pawahara

参考:厚生労働省

チェックはいくつ埋まりましたか?もし、3項目以上該当する場合は注意が必要。5項目以上が該当する場合は、パワハラを受けている可能性が高いとされています。

職場のパワハラにあたる行為の類型とは?

2012年、厚生労働省は職場における「パワーハラスメント」の定義を発表し、報告書を公開しました。その報告書では、パワハラを具体的に以下の6種類に類型化しています。

1.暴行・傷害(身体的な攻撃)

殴ったり蹴ったり、胸ぐらをつかまれたりと、身体的な攻撃を与えることは言うまでもなくパワハラの対象です。

2.脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)

みんなの前で大きな声で怒鳴られたり、「お前なんかクビだ」や「君は何もできないな」、「○○大学卒業のクセに」など、精神的な攻撃を与えることも言葉もパワハラとなります。

3.隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し)

挨拶をしてもらえない、気に入らない部下にだけ業務報告をしない、部署の食事会に1人だけ誘わないなどの具体例があります。

4.業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害(過大な要求)

業務と無関係ないことを要求したり、明らかに達成不可能なノルマを押し付けることです。

5.業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)

営業職なのにコピーしか取らせてもらえない、掃除ばかりさせられるなど、能力や職種に見合わない程度の低い仕事を与えることです。特定の人にだけ仕事を振らない、などもこれにあたります。

6.私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)

結婚相手を押し付けたり、無理に交際を迫る、家庭環境をしつこく問いただすなど、過剰にプライバシーを詮索したり侵害することもNGです。

しかしこれらの6つの行動類型は、“業務の適正な範囲を超えるもの”というのが原則。上司に注意をされたからといってむやみに「パワハラだ!」と騒ぎ立てるのではなく、定義や社会のルールを理解したうえで、職場環境の判断をしましょう。

ファッション業界ではどんな行為が考えられる??

以上6つの類型ですが、これらはファッション業界においても多いにあり得る行為。具体的に、アパレル・ファッションの職場で起こり得るパワハラ問題を挙げてみました。

無理な売り上げ達成を課せられる

過度な残業を強いられる

同僚に口を聞いてもらえない

妬みや皮肉を言われる

自腹で商品を買わされる

センスを否定される

痩せろと強要される

個人売上を明らかに横取りされる

お客さまの前で過度な説教をされる

給料から不要な天引きをされる

もちろん仕事にはストレスはつきものですから、パワハラ問題に発展するのは少ないケースかもしれません。ですが、転職を考えている人は、職場の雰囲気を事前に確認しておくことも大切です。

職場でパワハラを受けた時、どうすれば良い?

自分がパワハラを受けているかもしれない、と感じたときには、まず我慢せず周りの人に相談しましょう。社内に同じ悩みを抱えている人がいれば、少しは心の支えになるかもしれません。解決するためには、早めの対処が肝心です。

誰に相談すればいいかわからなければ、厚生労働省による労働相談窓口などに相談してみることをおすすめします。

自ら働きやすい職場環境づくりを!

会社、または自分自身が「パワハラをなくそう!」という意識を持つことも大切。適切なコミュニケーションをとり、職場のひとりひとりの人格を認め、尊重し合いながら仕事する気持ちでいましょう。

ちょっとした言葉の選び方や行動によって、気づかないうちにあなた自身がパワハラの加害者になることもあるかもしれません。ときに自分の言動を客観視し、常に思いやりを持つことでパワハラはきっと防げるはず。心地よい環境で、やりがいある仕事ができるようにしたいですね。

Text:Sayaka Seko  /   Edit:Mio Takahashi(Fashion HR)

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