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パタンナーのプロに聞く!近年のパタンナー採用事情、転職時に求められるスキルとは?

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近年パタンナー職の仕事には「CAD」が取り入れられ、修正や焼き直し、グレーディングやマーキング、仕様書作成、パターンのデータ管理に至るまで様々な業務をPCで手がけるようになりました。

しかし、いざ転職をしようと思った時、ほとんどの企業で行われるのは“手引き”の実技試験。CADでの実務経験はありながら、実技試験で不合格…といったケースが多いのが実状です。

そんな求職者の不安を解消するため東レエンタープライズがパタンナー向けの「実技試験対策セミナー」を開催します。今回は、同セミナーで講師を務める山木実千代さんに、近年のパタンナー職についてや実技試験に求められるスキルについてお話をお聞きしました。

パタンナーの仕事に求められること

−山木先生はパタンナー職一筋でこれまで多くのコレクションブランドや著名人の衣装作成、学校での指導など様々なフィールドでご活躍されてきましたね。

文化服装学院を卒業後、大手アパレルブランドやコレクションブランドでチーフモデリストを経て、エスモードジャポン東京校で、モデリズム講師としてプロフェッショナルパターン作成と縫製指導を行っていました。

−パタンナーの具体的な仕事内容を教えてください。

洋服をつくるには、まずデザインをする人がいて、それを立体にするのに必要な型紙をつくる人の総称が「パタンナー」と言われています。平面のデザイン画を元に、立体のトワルに布をシルクピンで留めたり、縫ったりを繰り返し型紙をつくっていきます。その型紙を元に縫製工場で服をつくっていくので、パタンナーの仕事は工場への指示・管理も含まれます。また、「パタンナー」と呼ぶのは主に日本だけで、海外では“パターンメーカー”や、“モデリスト”と呼ばれています。

−パタンナーには何が求められますか?

今はCADがあるので、手引きだけで全て製作していた頃とは違いますが、まずはスカートのようなパーツが少ないものからつくり始め、段々パーツや作業工程の多いジャケット、コートをつくれるように段階を踏みます。

ファッションは変化していくので求められることは一つではないですが、どんなものでも意欲的につくれる人や、縫い目1ミリ2ミリの誤差がないようきちっと仕事をこなすことができる人が、パタンナーに向いていると思います。

−これまでに大変だったデザインはありましたか?

昔、パリのプランタンでパンタロン展があって、そこでつくったのが“馬”の足を元にデザインしたパンタロンでした。その時は、相当なパーツ数が必要で、大変でしたね(笑)。

日本と海外の違いとは?

−日本と海外では、パタンナーに対する呼び名も異なりますが地位も違うのでしょうか。

日本のイメージで多いのは、デザイナーの方がパタンナーよりも地位が高く見られることがよくありますね。ヨーロッパでは、パタンナーは技術者として重んじられていると聞きます。例えばパリでは、トワルをつくるのが“トワリスト”で、型から完成までの全てを見ている人が“モデリスト”など、役割によって呼び名も異なります。

−そういった違いをどう見られていますか?

立場は人それぞれですが、日本では給与面も含めもっとパタンナー職に重きを置いても良いのではないかと思います。パタンナーの仕事とは、積み重ねていくことだと思っています。パタンナーの重要性をこれからも継承していきたいですね。

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長年の経験から見た近年のパタンナー事情

−近年求められてきたパタンナー職の動向についてお聞かせください。

他業界に比べてデジタル化の遅いファッション業界も、CADをはじめデジタル化が進み様々な手間が省けるようになりました。昔は、全ての線を手で正確に引かなければならなかったですが今はCADがやってくれます。

デジタル化にともない、実際に手で作業できる人が少なくなってきているのも実状です。CADばかり会社で使うため、いざ転職するときに学生時代に教わった以来の実務試験の内容にとまどう方も多いです。

−パタンナーの採用とは?

実技試験は、ほとんどの会社で実施しています。面接はもちろん、採用側が判断するポイントは受けるブランドイメージを表現できるかどうか、デザイナーのつくりたいものを実現できるか、技術面での判断がとても大きいです

パタンナー実技試験に向けたセミナーの役割

−このセミナーでどんなことを学べるのでしょうか?

簡単に言うと「パタンナー実技試験のための勉強会」です。受講される方が目指す会社のテスト傾向に合わせて、手引きの実技試験に向けた予行演習を行います。採用側は技術面や作業スピードなども見ているので、試験の時間配分など受講生の方に合わせて必要なものを準備するためのセミナーです。

−まさに転職に向けた練習試合なんですね!素晴らしいです。

紙の上では分からない採用側のジャッジポイントを見極める面接対策です。ぜひ興味がある方はご参加下さい。

−ありがとうございました。

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詳細は東レエンタープライズのHPをご確認ください。
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