ファッション業界のみならず様々な業界で人材不足が叫ばれる昨今、面接は日々どこかで行われています。そして、面接の数が増えれば増えるほどトラブルや失敗談も増えていくのも事実。
今回は転職希望者の内定までのサポートを手がける転職コンサルタントが実際に聞いた、「面接トラブル・NG集」についてご紹介します。
今回お話を聞かせてくれた転職コンサルタント |
エーバルーンコンサルティング
代表取締役 池松 孝志さん |
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ありえないけど実際に起きた「面接時のトラブル・NG集」!
転職コンサルタントをしていると、毎日さまざまな候補者の方にお会いします。書類選考を突破、面接に進んでも「この方はきっといけるだろう!」と思っていたのにもかかわらず、残念ながら面接で落とされてしまう方がいらっしゃいます。原因を探ってみると……。
1. 面接場所は、せまい個室。面接官は“大の香水嫌い”!
面接を行うミーティングルームや会議室の多くはコンパクトな部屋。まず開かれた部屋というのはないでしょう。このせまい空間におよそ1時間滞在するため、気になるのは匂い。もちろん体臭を消すために香水をつける人も少なくありませんが気をつけなければならないのは“香水のつけ過ぎ”です。
もし面接官が大の香水嫌いだとしたら……?香水の香りというのは苦手な方にとっては、非常に苦痛です。面接官のことを気にかけ、過度の香水は控えて!
2. まさか!面接中にガムを噛んで登場?
これは非常に稀なケースですが、世の中には色々な人がいるもので、こんなNG行動をする人も。日頃からガムをよく噛んでいるから気づかなかったのか、緊張を解くためにあえて噛んでいたのか……。真相は分かりませんが、このような事はあってはならないですね。
逆に面接官がガムを噛んでいたなんてことも他業界ではあるそうですが、どちらにせよ最低限の社会人マナーをもって、面接に臨むべきです。
3. フロアを間違え、別の会社の面接会場へ!
面接当日というのは、誰だって緊張してナーバスになってしまいます。そんな心情でいると、自分でも想定していない過ちを起こしてしまう可能性も。最近では、様々な会社のオフィスが入っているビルも多く、しかも採用シーズンはいろいろな会社で面接が行われているため間違う気持ちも分かります。
とはいえ、別会社に行ってしまって面接に遅刻してしまった!なんてことがないように、余裕をもって到着し、心を落ち着かせて、フロアや会社の表札をよく確認しましょう。
4. 職務経歴書に書いてある、実績等の数字の桁が間違っていた!
応募書類の話ですが、複数の要素を盛り込まなければならない職務経歴書の数字というのは間違ってはならない重要な選考ポイント。一桁違うだけで、面接官の印象は異なります。
特にいくつかの会社を経て、実績を記入する欄の多い人は要注意。せっかくの実績があだとならないよう、大きな数字を記載する場合は再チェックを意識して間違いのないようにしましょう。
5. ホテルのラウンジでの面接。同僚が偶然居合わせてしまった!
人事が出張中だったり、会社と離れた場所では、ホテルのラウンジやカフェなどで面接を行うことも少なくありません。ホテルのラウンジで面接を行うとき、偶然にも同僚にバッタリ会ってしまったというケース。しかも、そう遠くない席だったとのこと。
その方は同僚のことが気になり面接どころではなくなってしまい、散々な結果で終了。現職をつ付けながら転職活動するときには、小さな配慮が必要です。上司や同僚が居合わせそうな場所での面接は、説明をして別会場へ変更をお願いしましょう。
6. 面接に現れず、まさかの音信不通!
交通機関のトラブルはよくあるものですが、さらに不運なことに携帯の電池が切れてしまい連絡ができない……。不運でしかありませんが、トラブルというのは予測不能で訪れるもの。このような起こり得ないケースこそ、2重3重の対策をしておきましょう。
万が一の事態に備えて、人材紹介会社もしくは応募先企業に連絡ができるよう電話番号を控えておくことや、別ルートを調べておくなど、できる限りの事前準備をしておきましょう。
いかがでしたか?どんなトラブルも後の経験となりますが、面接という人生の分岐点となるポイントではなるべく防ぎたいものですね。必要のないトラブルはもったいないの一言!
折角のチャンスを失敗で無くしてしまわぬよう面接に向けた準備は入念に行ないましょう。