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世界のファッション業界で活躍するグローバル人材になるために必要な4つのスキル

当たり前のように耳にする「グローバル人材」という言葉。英語が堪能である、外資系企業で働いているなど、真の「グローバル人材」というのはどのような人材のことを指すのでしょうか?また、世界を舞台に活躍するファッション業界人になるためには何が必要なのでしょうか?

今回はファッション業界専門の人材紹介会社、エーバルーンコンサルティングの池松代表によるグローバル人材についてのコラムをお届けします。

今回お話を聞かせてくれた転職コンサルタント
エーバルーンコンサルティング
代表取締役 池松 孝志さん

ファッション業界で活躍するグローバル人材になるために

以前、「グローバル人材になるには」というテーマのセミナーに参加しました。近頃良く耳にするようになった「グローバル人材」という言葉ですが、セミナーの中で「グローバル人材の定義とは一体何なのでしょう」という問いがありました。

グローバル人材というと、外国人や世界を相手に働いている人、外資系企業で働いている人、外国語を活かして働いている人、などのイメージがあるかと思いますが、世界を相手に活躍する“スキル”をもっている方を真のグローバル人材と呼ぶのでは、との見解を耳にして、ハッと目が覚めた思いをしました。

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では、具体的に世界を相手に活躍するスキルとは何なのでしょうか?

セミナーに参加されていた有識者の貴重な意見を交えて、実際にファッション業界でグローバル人材に近づく為に何が必要なのかを考えてみました。

1. まずは、もちろん「語学力」

必須となるのはやはり英語です。英語を流暢に話せることが必要なのではなく、たとえジャパニーズイングリッシュだったとしても、相手に伝える力を身につけていることが大切になってきます。日本では時に意見を言わずに一歩引いてみる事が美徳や常識とされることがありますが、世界の舞台で自分の意見を言わずに黙っていることは非常識と取られてしまうことも。

時にジョークを交え、英語で自己主張ができれば、英語はコミュニケーションのツールとしてあなたの最高の武器になります

2. 専門分野を持っている「スペシャリスト」であること

あなたは、他人に誇れる強み、専門分野をもっていますか?世界で活躍するためには、尊敬される専門的な知識をもっていること、他人から頼られるスキルを備えた深い知性が必要です

3. 「一般教養」の土台がしっかりしている

世界の舞台では、多種多様なバックグラウンドをもった方と関わることが必然的に多くなります。前出の専門知識と共に一般教養がしっかりと身についていることも大切です。自国である日本はもちろんのこと、他国の文化、歴史に理解がある。その土地その土地の常識をわきまえているなど、海外でビジネスを行う場合、現地のことを知っている、理解している人材が適任となることは想像に難くないでしょう。

4. 「人間的」に魅力がある

人間的な魅力って何だと思いますか?多国籍の集団を率いることができるリーダーシップ&自信・自負を持ちあわせていること、バランス感覚に優れ、突発的な事態にも対応ができる問題解決能力を持っていること、好奇心旺盛であることなど、ポジティブな気持ちを持ってコミュニケーションができる人はどの国に行っても魅力的に映るもの

また、異文化が交錯する外国では自国の環境との違いにストレスを感じやすくなってしまうものですが、そんな環境にも学ぼうとする意識、そして楽しもうと思う気持ちを持てることも大切ですね

これらはどの業界でも通じるグローバル人材に必要なスキルです。また、これらを押さえる力を持っている方は、国内海外問わず、活躍の場をどこでも見つけることができるのではないでしょうか。

では次に、これらをファッション業界に限定していくと、世界を相手に活躍するスキルを身につけるためには、具体的に何が必要なのでしょうか?解説します。

海外に出て世界水準のエデュケーションを受けよう

ファッション業界のグローバル人材として世界で活躍したいのであれば、まずは海外のファッションスクールに留学をして、世界で通じる最高レベルの学びを体感しましょう。世界中から集まった意識の高いライバルたちの中に身を置く事で、自分自身に常に危機感と緊張感を持ち、高いレベルの成長が見込めます。

いずれ世界で活躍することになるインターナショナルな同級生たちとビジネスネットワークを構築することもできます。もちろん、日本人グループでの留学はタブー。留学は時間とお金を投資することになります。できるだけ世界と接することのできる環境に身を置きましょう

世界の主なファッションスクール

CENTRAL SAINT MARTINS(ロンドン)
PARSONS, THE NEW SCHOOL FOR DESIGN(ニューヨーク)
ANTWERP ROYAL ACADEMY OF FINE ARTS(アントワープ)
FASHION INSTITUTE OF TECHNOLOGY (ニューヨーク)

参考:http://www.fashionsnap.com/news/2010-12-10/fashionscool-world

新卒で日本企業へ就職しよう

日本企業は社員を育成することに力を入れています。もしあなたが学生であれば、まずは新卒で世界規模で戦っている日本企業へ就職することをお勧めします。外資系企業もグローバルな仕事ができる環境であることは間違いありませんが、中途採用がほとんどで、すぐに成果を出せる即戦力となる人材を求めています。

日本は人口が減少傾向にあり、アジア各国に比べると経済の成長も鈍化していっています。そんな中で、世界を舞台にした競争に勝ちゆくことができる、伸びしろのある国内企業を就職先として選択することは、あなたの成長にも結びつくのではないでしょうか。

転職のススメ

最後に、転職のススメ?と思われた方も多いのではないでしょうか。過多な転職は不要ですが、「もっとスキルを伸ばしたい!」「今の会社では幾つか実績を出すことができたから、もっと大きな実績を作りたい!」など、現状にセルフコンフィデンス(自信や自負)が持てた段階で、日本企業への転職、外資系企業への転職、海外へ就職する、など次のステージへと進むことを検討してみては?

グローバルビジネスには、苦難や困難も多いものですが、転職の経験を通じて、それらに耐えうる精神力やスキルを鍛えることもできると思います。

数十年前、1ドルが360円(!)であった頃は、留学も夢のような話でしたが、それも遠い昔の話。今は企業も率先して留学経験者を採用するなど、今後はグローバルな人材が求められる場もより多くなることが予想されます。また、アジア諸国など新興国からの優秀な人材とも戦っていかねばなりません。

まずは、世界に興味をもつことから始めてみてはいかがでしょうか?

※本記事は2014年3月11日に公開されたものを再編集いたしました。

 

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