面接前に店舗を見てみることは、ショップスタッフだけではなく、全ての職種の方にとって、とても大切なこと。では、店舗を訪れた際にはどのようなポイントをチェックするべきなのか?今回は面接前の店舗見学の重要性とそのポイントについて、人材コンサルタントの方にお話をお伺いしました。
お客様と商品が出会う場所、店舗見学の重要性
ブランドのイメージや商品構成を把握するためには、お客様と商品が出会う場所=店舗を見学することがマストです。面接でも、必ず「店舗に行かれたことはありますか?」「商品を見た感想を教えて下さい」という質問を投げられると思っておいて間違いはありません。こんなときに、もしあなたが店舗に行ったことがないとなると…?おのずと結果は見えてきてしまいますね。
店舗見学は一店舗だけではなく、複数の店舗を見て回ってみてください。より深くブランドのコンセプトを把握することができますし、店舗ごとの違いも見えてくるでしょう。また、近隣にフラッグシップショップ(=旗艦店)がある場合は必ずチェック!
フラッグシップショップ(=旗艦店)とは?
新たな顧客層の開拓のため、独立した広い売場に関連商品を含めて幅広い品揃えをし、統一されたコンセプトやイメージを訴求する旗艦店。ブランドイメージを建築、什器などを含め、店舗全体の空間作りを以って体現している。最新のデザインやモデルを紹介するアンテナショップとして、また百貨店のインショップなど、テナントの店舗では実現できない多様なサービスを提供する場という位置付けもなされている。日本では、銀座・表参道・新宿など客数が多い場所に出店していることが多い。
もちろん、フラッグシップショップや大型店だけでなく、テナントに入っている店舗、ファッションビル・駅ビル・百貨店などに入っている店舗も見ておきましょう。大型の店舗とは客層や客数、客単価などが異なるため、店舗の作り方にもおのずと違いが出てくるかと思います。
例えば、卸をメインにやっている会社でも商品を置いてある店舗が分かれば、足を運んでみましょう。セレクトショップであれば、置いてあるセレクトブランドで気に入ったブランド名、どこが気に入ったかをチェックするなど、求人情報からは読み解けないさまざまなことが見えてくるはずです。店長やショップスタッフを志望されている方には、実際に働くイメージも湧いてくると思います。
店舗見学の際のチェックポイント4つ
店舗見学に伺った際には、下記の4つのポイントをチェックしておくとよいでしょう。
- 気に入った商品の商品名のチェック、どこが気に入ったか
「気になった商品はありましたか?」という質問もあったりするので、タグを見て商品名が書いていれば商品名の把握をする。生産国や素材もチェックポイントになります。 - 接客方法
スタッフの接客の仕方で良かった点 - 改善点
「ここをこうしたらもっと良くなる!」という前向きな改善ポイントも積極的にチェックしておきましょう - 競合店のチェック
同フロアにある店舗であったり、似たようなテイストや価格帯の近隣店舗は競合店の可能性が高いです。面接で「競合はどこだと思いますか?」と聞かれることもあります。
店舗見学の際は、お客さまやショップスタッフに迷惑を掛けないように気をつけましょう。お客様の多い時間帯、OLタイム(平日17時以降)や土日、商品陳列などで忙しくなる開店直後、閉店間際は可能な限り避けるのがベターです。