HR TALKS

ファッション業界ウラ話

アートとファッションブランドの密接な関係。その活動内容を知る

ファッションブランドが、芸術作品の展示・保存、さらには新進気鋭のアーティストを支援したりする活動を積極的に行う動きは、2000年頃から活発化してきました。近年も財団を設立するブランドは増える傾向にあり、アートとファッションブランドの関係性はますます強くなっています。果たして各ブランドはどういったアーティストに関心を持ち、どんな活動を行なっているのでしょうか?

今回は代表的な海外ブランドの事例を取り上げます。ファッションの業務以外のブランドの取り組みも、業界で働く人なら知っておきたいものですね。

01.ミラノに新アートスペースをオープン!

プラダ財団

http://oma.eu/projects/fondazione-prada

レム・コールハース建築による、新しい拠点Torre(タワーを意味する)がオープンしたばかりのプラダ財団。9階建ての建物からはミラノ市内が一望でき、美術品を展示するほか、レストラン・バーを擁するなど、プラダならではのユニークな体験ができるといいます。プラダ財団の設立は1993年。財団が所有するアートスペースは、このTorreに加え、ヴェネツィアとミラノに各1箇所あります。ミウッチャ・プラダはジェフ・クーンズやダミアン・ハーストをはじめ現代アートに造詣が深く、さらに現代建築への強い関心もそのコレクションや財団の建築物からも見てとることができます。
プラダ財団

02. 業界のトップグループが誇るアートコレクション

ルイ・ヴィトン財団

http://www.fondationlouisvuitton.fr/ja/LaFondation.html

ファッション業界最大手のLVMHが、現代美術を世界に広め、推進することを目的にルイ・ヴィトン財団を立ち上げたのは2006年のこと。2014年には、フランス・パリにあるブローニュの森に、建築家フランク・ゲーリーによるダイナミックな外観が特徴の財団の拠点が誕生し、気鋭のクリエイターたちの作品を紹介しています。ポップや表現派などのアートを取り扱う一方、併設する音楽ホールではオーケストラのコンサートなども開かれるなど、多才な芸術作品を楽しめる施設となっています。日本では、東京・表参道店内にあるエスパス ルイ・ヴィトン東京で定期的に企画展が行われています。
ルイ・ヴィトン財団

03. 現代クラフトアートを賞する

ロエベ財団

http://craftprize.loewe.com/ja/home

ロエベは、創業者ファミリーの第4世代のエンリケ・ロエベ・リンチによって1988年に設立され、30年の歴史を誇ります。同財団は、デザインやクラフツマンシップを支援するべく、2017年からクラフト プライズという公募制で先見的、革新的、そして美的価値のある作品を選出する賞を開催しています。ブランドのクリエイティブ・ディレクター、ジョナサン・アンダーソンをはじめ、芸術やデザイン界のエキスパートが審査員を務め、有名・無名問わず優れた才能の発掘を目指し、ファイナリストの作品は昨年ニューヨークと東京で展示が行われました。2018年もファイナリスト30人がすでに決定し、大賞受賞が待たれます。
ロエベ財団

04. ブランドによるアート活動の先駆者

カルティエ現代美術財団

https://www.fondationcartier.com/en/?locale=en

1984年から、コンテンポラリーアートを世間に広め、アーティストの支援を目的に活動が開始されたカルティエ現代美術財団。1994年にパリ14区内に美術館をオープンし、現在では1,000点以上の作品を収蔵しています。その膨大なコレクションは世界各地で展覧会として展示されることも多く、カルティエのアートへの関心は広く知られています。
カルティエ現代美術財団

05. 歴史ある伝統技術と現代アートの融合を目指す

エルメス財団

http://www.maisonhermes.jp/feature/667/

エルメス財団は2008年に設立され、伝統技術の伝承や、その技術を現代アート作家とのコラボレーションという形で発表するなど、多彩な活動を行っています。世界6ヵ所(ニューヨーク、ブリュッセル、ソウル、シンガポール、東京、ベルン)に展示スペースを設け、さまざまな企画展を実施。東京では、銀座メゾンエルメス フォーラムというスペースで、現代アートの作家にフォーカスした企画展を展開しています。
エルメス財団
〈番外編〉

06.パリとマラケシュに美術館をオープン

ピエール・ベルジュ-イヴ・サンローラン財団

https://museeyslparis.com/en/

イヴ・サンローランの公私ともにパートナーだったピエール・ベルジュによって設立された財団で、同財団が昨年10月、モロッコ・マラケシュにイヴ・サンローラン美術館をオープンしました。パリに続き、2つ目となる美術館は、イヴ・サンローランのデザイナーとしての業績を讃えるもので、膨大な数の衣装やオートクチュールアクセサリーなどが展示されています。彼の折衷主義的なスタイルは、マラケシュというエキゾチックなムード漂う街で見た景色や人々の衣装から生まれ、その地に豊富なアーカイブを存分に堪能できる美術館が誕生しました。アート作品を展示する他のブランドの活動とは異なりますが、偉大なファッションデザイナーの功績が保存されることは価値あることですね。

ピエール・ベルジュ-イヴ・サンローラン財団
 
いかがでしたか?今回はメジャーなファッションブランドの活動を紹介しましたが、国内外さまざまなブランドがアートとの強い関係を築く活動を進めています。アートの持つパワーは、デザイナーにとって多大なインスピレーションとなります。才能あるアーティストを支援する活動も文化を豊かにするうえで意義があるものです。今後もこうした活動に注目ですね。
 

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