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セレブはなぜファッション業界に参入する?そして、成功の秘訣とは

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映画界やミュージックシーンで活躍するセレブが、その影響力を生かし、続々とファッション業界に参入し話題を振りまいています。しかも単なる名前を貸すという形態ではなく、自らクリエイティブ・ディレクターとしてコンセプトからデザインまでクリエイションにも関わり、成功をおさめているケースも。 海外セレブだけでなく、日本国内のタレントやモデルが手がけるブランドも含めて、セレブのファッションビジネス事情を探っていきましょう。
 

海外セレブが手がける注目ブランド

ヴィクトリア・ベッカム「ヴィクトリア・ベッカム」

https://www.victoriabeckham.com

セレブが手がけるファッションブランドの成功例としてまず挙げられるのが「ヴィクトリア・ベッカム」でしょう。ヴィクトリアは1990年代に一世を風靡したスパイス・ガールズの元メンバーで、グループ解散後、デヴィッド・ベッカムと結婚するなど、華やかなセレブライフがメディアに頻繁に取り上げられていましたが、ファッションビジネスに対する情熱を常に持ち続けていたようです。2008年秋冬コレクションでデビュー。「シックで洗練された美しさ」というビジョンに基づき、ミニマルでシンプルなデザインに、ヴィヴィッドなカラーを象徴的に用いるコレクションを発表しています。世界各国約500店舗以上のリテールストアで展開されていて、2014年には初の路面店をロンドンにオープンさせるなど、好調なビジネスをキープしています。


メアリー=ケイト&アシュレー・オルセン「ザ ロウ」

https://www.therow.com

かつて名子役として、TVシリーズで人気を博していたメアリー=ケイト&アシュレー・オルセン姉妹による2006年設立の「ザ ロウ」。華美なディテールを削ぎ落としたシンプルなデザインと、ほとんどすべての服はロングレングス、そしてモノトーンやベージュなど落ち着いたカラーレンジだけに絞るなど、徹底したこだわりが随所にみられるコレクションを展開しています。彼女達の知名度に関わらず高い評価を受け、NYを代表するブランドの一つへと成長を遂げました。

女優業はすでに引退し、ファッションデザインに注力する二人。2012年、2015年にはアメリカファッション協議会主催の「CFDAファッションアワード」のレディスウェア部門で受賞するなど、ファッションデザイナーとしての地位を着実に築き上げています。「ザ ロウ」よりカジュアルな「エリザベス&ジェームズ」も展開するなど、商業的に大成功を収めている事例と言えるでしょう。


リアーナ「フェンティ×プーマ」

http://jp.puma.com/jp/ja/puma/コレクション/コラボレーション/rihanna

ストリートファッションとラグジュアリーブランドの独自のミックススタイリングで、現代のファッションアイコンとしての地位を確立したリアーナ。そんなリアーナは2014年に「プーマ」レディスのクリエイティブ・ディレクターに就任しました。2016年秋冬コレクションでデビューした際も、ここ数シーズントレンドでもあるアスレジャースタイルを、ストリートとラグジュアリーの絶妙なミックス感でリアーナ流に表現。メディアからも高い評価を受けています。リアーナのディレクションによるスニーカーコレクションも売り切れが続出。就任した2014年、プーマは爆発的な売り上げをマーク。圧倒的な影響力とその類まれなる独自のセンスに多くの人々が魅了されています。現在のところコラボは順調で、まだまだリアーナ頼みが続きそう!?


ケンダル&カイリー・ジェンナー「ケンダル+カイリー」

https://kendall-kylie.com

ファッションアイコンとして、圧倒的なインスタグラムのフォロワー数を誇るジェンナー姉妹によるライフスタイルブランド。今の気分を盛り込んだカジュアルかつセクシーなデザインと手頃な価格で一躍人気ブランドとなりました。なんといっても彼女達の強みはSNSによる拡散力。自らモデルとなって、質の高いビジュアルをアップすることが高い宣伝効果を発揮しています。しかし、昨年ミュージック界の大御所がプリントされたロックTシャツに自分たちの顔を組み合わせたTシャツを発表したことで、大炎上!勢いあるヤングセレブとはいえ、常識や礼儀をわきまえないと、長期にわたってのブランド存続は難しいかもしれません。

 

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おしゃれ好きを公言する国内タレントたちのファッションビジネス事情

梨花「Maison de Reefer」

https://www.maisondereefur.com

梨花がトータルプロューサーを務める「Maison de Reefeer」は2012年に母体であるジュングループのもと設立されました。多くの雑誌のカバーを飾るなどカリスマ的人気を誇っていた梨花は、そのプライベートファッションや自宅のインテリアなどから垣間見えるセンスの高さにも、多くの女性が注目していました。そんな梨花が手がけたのは、ファッションアイテムだけにとどまらず、インテリア雑貨、器、フワラー、ステーショナリーなど幅広い商品を扱うライフスタイルショップ。オープン当時は、ロゴ入りのメモパッドや、ショッパーであるピンクのロゴ入り布バッグ欲しさにファンらが殺到するほどでした。

現在は代官山本店を始め、名古屋と博多にも店舗を展開するほか、雑貨やコスメなどを中心に販売するキオスク1店舗があります。また、シンプルで着心地の良さを追求するオリジナルブランド「LI HUA」を2015年に発表。オープン当時の勢いは落ち着いたものの根強いファン層にとっては憧れのスポットとなっています。


鈴木えみ「ラウタシー」

https://lautashi.com

ファッションモデルとして約20年のキャリアを誇る鈴木えみが立ち上げたブランドは、2017年秋冬デビューしたばかり。これまで数多くの服を着こなしてきた経験からこそ生み出すことができる、繊細で緻密なディテールやシルエット、素材、着心地にこだわったというコレクション。「身にまとうものによって生まれる気持ちの変化」を大切にし、こだわりを貫くために小規模の型数で展開しています。「ラウタシー」に関しては、商業的成功を目指すというより、本当に自分自身が着たい服を表現したいという思いが強いようです。


渡辺直美「プニュス」

https://punyus.jp

海外でライブ活動を行うなど、世界的な活躍を見せる女性芸人の渡辺直美がプロデューサーを務める「プニュス」。カラフルで自由なファッションを自ら楽しんでいる彼女が繰り出す色×色、プリント×プリントといった独特のスタイルを、フリーサイズから6Lサイズまで展開。どんな体型の人にもファッションを楽しんでもらおうというコンセプトに、勇気をもらえる女性は多いのではないでしょうか。痩せすぎモデルが問題視されたり、多様性が叫ばれる現代に、こういったブランドがあることはとても意義がありますね。


藤田ニコル「ニコロン」

http://nicoron.com

「earth music & ecology」などを擁するストライプインターナショナルが、タレントの藤田ニコルをプロデューサーに迎えて設立したブランド。コンセプトは「自分らしくトレンドを取り入れた等身大のカジュアルブランド。ストリート&スポーティーなスタイルをベースにPopでHappyなイメージをプラス(中略)」とし、中学・高校生など若い世代をターゲットとしています。価格帯もトップスが2,900円〜、ボトムスも3,900円〜と求めやすい設定になっていて、渋谷109にオープンしたばかりの直営店には多くの若い女性が詰めかけています。スタートしたばかりで、プロデューサーとしての手腕は未知数ですが、今後の動きに注目です。

いかがでしたか?これまで多くのタレントプロデュースによるブランドが誕生しては消えて……というのを繰り返してきましたが、コンセプトがしっかりしていること、他のブランドにはない独自のスタイルを貫けるかどうかが成功の秘訣と言えます。また彼らは自らがアンバサダーとなって宣伝できることが大きな強み。SNS文化の浸透が、セレブファッションビジネスが盛り上がりをみせている要因のひとつかもしれません。
 

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