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セリーヌを退任!フィービー・ファイロに学ぶ、理想の働き方

就任10年を経て、セリーヌのクリエイティブ・ディレクターを退任することが報じられたフィービー・ファイロ。この10年の間に数々のヒットアイテムを生み出し、セリーヌをトップブランドへと引き上げた功績は計り知れません。輝かしいキャリアを形成しながらも、家族との時間を大切にし、自分らしく自由に働き方を選択するその姿勢は、現代の働く女性のロールモデルと言えます。そんな彼女のキャリアパスを検証していきましょう。

フィービー・ファイロとはどんな女性?これまでのキャリアをおさらい

イギリスの名門デザイン学校セントラル・セント・マーティンズを卒業後、1997年から、クロエに入社。同ブランドのクリエイティブ・ディレクター、ステラ・マッカートニーの右腕として、キャリアを着実に積んでいきました。4年後となる2001年、ステラ・マッカートニーが自身のブランドを立ち上げるためブランドを去ることが決まり、その後任として24歳の若さでクリエイティブ・ディレクターに抜擢されました。これまでほとんど無名だったフィービーでしたが、2002年春夏シーズンのデビュー・コレクションで、デザイナーとしての類稀なるセンスと実力を証明して見せたのです。肩肘張らないエフォートレスなフェミニンスタイルは、世界中の女性に「着たい!」と思わせ、誰もが憧れるトップブランドへと成長していきました。

毎シーズン発表するコレクションは好評で、順調にキャリアを重ねていったフィービーですが、キャリアの絶頂期であった2004年長女マヤを出産するため、3ヶ月の産休を取得。2005年春夏シーズンは内部のデザインチームがデザインを担当しました。その後復帰を遂げましたが、パリにある本社ではなく、ロンドンのオフィスをベースにし、仕事と育児の両立に励みました。2シーズンコレクションのデザインを手がけましたが、生まれたばかりの娘と過ごす時間を優先するため、2006年春夏コレクションを最後に、クリエイティブ・ディレクターを退任することを発表しました。業界には激震が走りましたが、母親になった一人の女性としての決断は、多くの女性の共感を呼びました。

充電期間を経て、セリーヌで華麗に復帰!

ゆっくりと、充実したプライベートライフを過ごしてきたフィービーが復帰の場に選んだのはセリーヌでした。2008年10月、セリーヌのクリエイティブ・ディレクター兼取締役に就任。2010年春夏から2018年春夏コレクションまでを手がけました。30代になり、そして母親にもなったということで、新たなライフステージに突入したフィービーが見せたのは、モダンでミニマルなウェア。さらにヴィンテージバッグから着想を得た「ラゲージ」は、セレブリティやファッションラバーを中心に世界的ヒットを記録。そのほか「トラペーズ」といった人気バッグシリーズを次々に生み出しました。

キャリアを持つことが当たり前となった現代女性に、都会的で洗練されたワードローブを提案したフィービーは、クロエに続き、ブランドの成長を担うキーパーソンとなりました。そんななか、再び突然の退任のニュースが業界中に走りました。2018年1月末をもって退任することが決まったのです。退任の理由は明らかになっていません。そして、他のブランドへの移籍が噂されましたが、当面はどこのブランドにも所属するつもりはないということです。現在3人の子どもに恵まれているフィービー。今回の退任後もやはり家族と過ごす時間を大切にすることでしょう。

このように、着実にキャリアを築き上げながらも、自分自身や家族のことを優先する時期を見定め、自分の意思を大切にするフィービーの働き方には、学ぶところが多くあります。特に女性はライフステージの変化によって、キャリアを見直す機会が度々訪れるはず。フィービーのように、どんなステージにいても自分らしい働き方を自分自身でクリエイトできる力を養っていきたいですね。

 

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