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“苦手な上司”と上手く付き合うための3つのコツ |職場の人間関係の築き方

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プロマナー講師三上さんによる「Career Tips」第4弾。今回のテーマは、仕事をする上で必ず直面する「人間関係の上手な築き方」について。

上司や部下、同僚、そしてお客様……常にたくさんの人と関わるファッション業界。そのなかでどうしても苦手意識を感じてしまう瞬間はありませんか?そんな時にどのような向き合い方をすれば関係性の改善や職場環境の向上につながるのか。人付き合いのプロ、三上さんに「上司や部下と上手く付き合うための3つのコツ」をお聞きしました。

CAREER TIPS ★

1.苦手な上司と上手く付き合うコツは「許す」こと!

2.上司にかわいがられる人が実践するホウレンソウ

3.努力しても難しい“苦手上司”と付き合うには?

TIPS1:苦手な上司と上手く付き合うコツは「許す」こと!

苦手意識を感じてしまう上司に対して、知らず知らずのうちに距離を取ってしまう。そんな方は多いと思います。「考え方が合わない」「きちんと評価してくれない」など、仕事上の悩みはつきません。

しかし上手く付き合えないからといって、距離を置いてしまうほどに、上司の方はあなたの想いに気づいてしまうもの。そうなれば上司との関係性はどんどんこじれてしまい、最終的にはその人間関係が原因で、異動や転職などネガティブな結果を生むこともあります。

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まず、苦手な上司がいるなと感じたら、拒否するのではなく「許す」ことをしてみてください

人は自分の力が発揮できないと感じたときに「上司が悪い」「◯◯してくれなかった」など、上司のせいにしてしまう傾向があります。「理想の上司であれば力が発揮できたのに」と、言い訳をしてしまうのです。そんな時は「上司には自分の知らないプレッシャーがある」、「上司の立場でしか見えないことがある」と寛容さを持って許してみませんか?そんな発想を持つと少し楽になると思います。

さらに、苦手だからと距離をとっている時は、あえて無理のない程度、たとえば週一回のペースなどでこちらからアプローチしてみることもオススメ。ほんの少し雑談する程度でいいので歩み寄ることからわかることもあります。

また、その上司の一番嫌がることが何なのか理解しておくのもポイント。上司のタイプはいくつかに分けられます。

上司のタイプ

1. ストレートな表現を好む上司
2. 遠回しに表現する上司
3. 論理的な上司
4. 感情重視な上司

1のような経営者タイプのスピード感を大切にする上司であれば、はっきりした態度を好み、反対にもじもじ小さな声で話す部下を嫌う傾向があります。また、感情を大事にして遠慮がちにものをいう人なら、気を使ってくれていることに対してお礼がないとガッカリしてしまいます。

上司が大事にしているものを同じように大事にすること。合わないと思ったときには、相手をコントロールしようと考えるよりも、上司にもさまざまなタイプがいて、自分とは違うんだということを知る良い機会だととらえましょう

違いを持つ同士、お互い穴を埋め合いフォローし合えてうまくいくと最強のコンビに!仲良くする必要はありませんが、仕事の関係としてはこれでいいんです。
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TIPS2:上司にかわいがられる人が実践するホウレンソウ

上司にかわいがられる人というのは、どの会社にも必ずいるのではないでしょうか。自分の考えはきちんと持っていながらも、上司に知恵を貸してもらいたいという謙虚なスタンスでいる人は上司にかわいがられる傾向にあります。

苦手意識があるとどうしてもコミュニケーションを躊躇してしまいがちですが、そうすると上司への情報提供が少なくなり、結果うまく意思疎通ができず仕事のクオリティも下がってしまう悪循環に。そんなときはシンプルですが、「基本のホウレンソウ(報告・連絡・相談)」を意識して行ってみましょう

基本のホウレンソウ

■指示を受けたことに対する進捗
■現場でどんなことが起きているのか?
■どんなことに困っているのか?
■どんな対策を考えているのか?

「こういうふうに思うのですが、これでいいと思いますか?」とか「~さんはどう思われますか?」など。こういう質問が出てくるということも、それだけ相手を尊重していて、信頼しているからの証。

代替案を先に用意しないで、上司にアドバイスを聞いてしまうと、相手も答えづらいと感じます。代替案を用意しつつ相談すれば上司もアドバイスがしやすくなります。自己開示をしつつ相手の自己肯定感も高めるテクニック。こんな風に、ホウレンソウを心がけてみてください。

TIPS3:努力しても難しい“苦手上司”と上手く付き合うには?

それでもどうしても合わない人というのも世の中には存在すると思います。そういう場合は、「自然災害だ」と捉えてみましょう。雷に「止まれ!」って言っても止まるものではありませんよね。レインコートを着たり、その場を耐えしのぐ、そういうイメージを持ちましょう。自然災害のようにどうしようもないことには、感情を振り回されても疲れてしまうだけ。そう考えるだけで気持ちが楽になりますよ。

もう一つの方法としては、ポイント制を取り入れること。例えば「今日は上司に対して冷静に大人の対応ができた」と思ったら、自分にご褒美を与えるようにポイントをプラスしていくのです。クレーム処理を行うコールセンターなどでもそのような仕組みを実践しているそうです。

こんな風に“ちょっとしたゲーム感覚”で向き合うことで、ストレスを貯めすぎることなく人との関わり合いができます。自分の努力だけでは変えることのできないことには、無意味なストレスを溜めないようにしましょう

ちょっとの意識改革で働きやすい職場づくりを

いかがでしたか?三上さんに教えていただいたアドバイスはどれも気軽に取り入れられるような実践的のものばかり。ちょっとしたマインドのリセット方法で、より良い職場づくりをしていきたいですね。次回は部下への指導方法についてご紹介します。お楽しみに!

今回お話を伺った方

三上ナナエ先生プロフィール

三上ナナエ|積極的気遣いでファンのお客様に囲まれる人材を育成するトレーナー

ANA退社後、セミナー講師として活躍。独自の切り口で行う、接客・待遇・コミュニケーション向上セミナー、ビジネスマナー・第一印象アップ講座、プレゼン能力アップ研修などは、官公庁や商社、大学など多数で採用され、年間100回以上の企業研修で好評を博している。著書に8万部のベストセラー『仕事も人間関係もうまくいく「気遣い」のキホン』『気遣いできる人は知っている!会話のキホン』(ともに、すばる舎)などがある。


三上ナナエさんの著書
『超一流の小さな気配り』
本書では、ANAの元CAで、キャリア20年以上のマナーのプロである著者が、具体的なエピソードを交えながら仕事・日常生活で本当に使える「気配り」のコツを紹介します。

 

 

 

 

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