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“新たなプラットフォームとしてファッションを変えていく” STYLY八幡純和氏、パルコ林直孝氏、WIRED年吉聡太氏が語るVRの未来|Fashion VR Night レポート【前編】

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2016年7月24日(日)、「ファッションに携わる人や業界を繋げる場を作る」ことを目的に活動する団体Bridge of Fashion主催のイベント「Fashion VR night」が開催されました。プレゼンターは、ファッション向けVRショッピングプラットフォーム「STYLY」を準備中のPsychic VR Lab八幡純和氏、株式会社パルコ執行役でWebマーケティング部・メディアコミュニケーション部を担当する林直孝氏、そして日本版WIRED副編集長・年吉聡太氏。

ファッションをさまざまな視点から捉える御三方は「ファッションとVRの未来」をテーマに、VRという未知の可能性を私たちに示してくれました。パネルディスカッションの内容を前編、後編でレポートします。

そもそもVRってどんなものなの?なぜ今VRなのか?

司会:近頃ニュースでも話題になっているVRですが、そもそもVRってどんなものなのでしょうか。

八幡純和氏(以下、敬称略):まずVRは決して特別なことではないということをシェアさせていただきたいです。“VR(Virtual Reality)”は「仮想現実」と訳されますが、“Virtual”には、姿カタチは現実のものとは異なるけれども実質的に現実と同じように感じられるといった意味合いがあります。例えば、手紙という姿カタチが見えるものをやり取りしてコミュニケーションをとっていましたが、現在は電子メールやLINEなどのやり取りが主流ですよね。カタチを成していないけれども、実際に手紙をやり取りしているようにコミュニケーションができている。これこそがVRなんです。今年は、「バーチャルリアリティ元年」と言われていて、さらに盛り上がりそうだなと思っています。

林直孝氏(以下、敬称略):私がVRを体験したのは、今年の3月です。渋谷パルコ パート3の屋上で、「Underworld」という世界的に有名なアーティストのゲリラライブをの模様を別となりのビルのサテライト会場でVRとヘッドフォンをで視聴してもらう、という試みをやりました。

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司会:お客さんの反応はいかがでしたか?

林:すごく良かったですね。コンテンツとしての満足度も高かったようです。私は、両方の会場を行ったり来たりして体感しましたが、とにかくVRの可能性を強く感じました。

年吉聡太氏(以下、敬称略):僕は、VRを体感したことがあるというくらいなんですが、ゲームクリエイターの水口哲也さんがつくった「Rez Infinite」を体感しまして。ヘッドセットをつけて拡張版スーツを着て、ゲームの中の動きや音、振動といった臨場感を体感できて非常に面白いと感じました。

司会:林さんと年吉さんが体感したVRはかなり新しいものですよね。VRは今後もっと精度が高くリアルに進化していくのでしょうか。

八幡:そうですね。さらに体験性があがっていくと思います。タイムリーな話題でいうとポケモンGOですけれども、歩きスマホで操作するのが危ないといわれているじゃないですか。これがもし、ヘッドセットやメガネといったVRデバイスでプレイできたら危なくないし、すごく自然だと思うんですよね。そういったデバイスを常につけて生活をするという状況が、将来的にきっと来ると思っています。

海外でのVRの導入事例とは?

司会:海外では、VRはかなり進んでいるイメージがありますが、VRのビジネスモデルにはどういったものがあるのでしょうか。

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年吉:僕がすごく面白いと思っているのが、オークションハウス「Sotheby’s(サザビーズ)」がやっている不動産のオークションサイトです。世界各地の豪邸をオークション販売するのですが、不動産は実際に見てみなければわからないものじゃないですか。動くお金も大きいですし。このサイトでは、出品される物件をクローンやロボットなどで撮影した映像で見られるようになっていて、購入を検討している人が自宅等で見ながらリアルに体感できるようになっています。面白いのは、VR単体でのビジネスではなく、既存のビジネスやテクノロジーをうまく組み合わせている活用事例だということ。まさにVRが他のビジネスとの橋渡しになっている面白い事例だと思います。

八幡:オーストラリアでは、「eBay」が百貨店「MYER(マイヤー)」と提携して、百貨店の商品をVR上で探せて買えるというサービスを実験的に行ったという事例があります。オーストラリア限定なので、僕は実際に使ったことはないのですが。

司会:例えばパルコの店舗にロボットを置いてVR上で商品が見えるようになる可能性もあるんでしょうか?

林さん:ぜひやりたいですね。ロボットでいいますと、仙台パルコで、日本のペッパーとNAVii(ナビー)というシリコンバレーからやってきた2台のロボットに、お客さんと直接会話をさせるということを行いました。ペッパーは動けないんですが、自走式であるナビーが、お客さんを行きたい店舗に案内するという試みですね。7月いっぱい仙台パルコで実施しています。その進化系として、ロボットにカメラなどをつければ、店舗をVR上で見ることができるようになるんだろうなと思います。

後編へ続く>>

今回お伺いした主催団体

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Bridge of Fashion

「ファッションに携わる人や業界を繋げる場を作る」をコンセプトにファッション業界に関わってきた4人で結成された任意団体です。各々がファッション業界に関わっていく中で 「ファッション業界が他の業界の人々と触れ、知る機会が少ない」という問題意識を持ち、その問題を自らの手で解決するため、定期的にファッション業界の方々を集め、今話題になっている業界やファッション業界にメリットをもたらしうるような業界の人々を繋げる場を提供しています。

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