H&M(エイチアンドエム)のインタビュー

INTERVIEWインタビュー

私自身が心を開くことで、チームをオープンマインドにしていきたい

H&M船橋店ストアマネージャー 吉濱 絵里香さん

吉濱 絵里香さん

H&M船橋店ストアマネージャー

H&Mが掲げる7つのバリューについて、スタッフインタビューを通して読み解いていくシリーズ第6弾。今回は「率直かつオープンマインド」というバリューをどのように現場で活用しているのか、船橋店ストアマネージャーの吉濱絵里香さんにお話を伺いました。

バリューがあることで同じ目的に向かって成長していることを実感

-これまでのキャリアについてお聞かせいただけますか?

私はすでにアパレル業界でマネージャーを経験していたこともあり、デパートメントマネージャーとして2009年夏に入社しました。研修を経て横浜店に着任後、幾つかのオープニングに携わり、韓国でのオープニングサポートも経験しました。その後渋谷店での勤務を経て、現在は船橋店のストアマネージャーとして勤務しています。

−他のアパレル企業から転職されたとのことですが、H&Mの特徴や他社との違いについてどう感じましたか?

上司をファーストネームで呼び、対等に話す環境に一番驚きました。「ここは日本?」と思うくらい上下関係のない、スタッフ間のフラットな関係性に衝撃を受けましたね。そういうカルチャーが根付いているからこそ、人と人とのつながりの強さも感じます。会社が掲げているバリューでみんながつながって働いているので、同じ目的に向かって成長している実感があります。

−今回お聞きしたい「率直かつオープンマインド」というバリューについて吉濱さんはどのようにお考えですか?

“常に正直でいること。陰口を言わず、はっきりと意見が言える”と直訳することができると思います。ただ、思ったことを何でも発言してもいいというわけでは決してなく、相手の立場や気持ちを考え、尊重したうえで、率直な意見を言えるかどうかが大切だと思います。

−このバリューを実践するうえで心がけていることはありますか?

私自身がまずは良いロールモデルであることが重要だと思っています。どんなに忙しくてもコミュニケーションを取るよう心がけています。そこで自分の仕事を一旦ストップすることになったとしても、コミュニケーションを取り続けることがゴールの共有や、達成するプロセスの一環になり、お店の円滑な運営につながっていると思います。

常にオープンな姿勢がポジティブな環境とチームの絆を強くする

-常にオープンでいることが難しい場面もあるかと思います。そんな時はどのような対策を実践していますか?

私自身も急なプランの変更や業務を前に、プレッシャーを感じることも不安になることも当然あります。でも、その後「どうしたらうまくいくのか」「とりあえずやってみよう」と気持ちをリセットし、チームが前向きに取り組める方法で、改めてゴールセットするよう気をつけています。 ストアマネージャーになって最初の頃は、不安や心配を顔に出さないようにしなくては、と思っていましたが、常にストアマネージャーらしくあろうとするあまり、自分らしさを失っていることに気付きました。 それをきっかけに職場でも自分らしく、どんな状況であってもチームと共有すること、そのうえでどれだけ私がチームを良い雰囲気に引っ張っていけるかどうかを意識しています。今はスタッフも私のパーソナリティーを理解してくれているので、より自分らしくあることができるようになってきたと思いますし、このバリューを実践しやすいチームができ上がってきたと思っています。

−チームをまとめるうえでこのバリューはどのように役立っていると感じていらっしゃいますか。

役職にとらわれず、率直に意見交換をしながら取り組めるということは、チームにもとてもいい影響・結果をもたらすと期待しています。

−自分らしいリーダー像を突き詰めていった先に、オープンなチームができ上がってきたということですね。

私もたくさんのリーダと一緒に働いてきましたが、完璧でまったく隙のないリーダーに出会ったことがなく、仕事は完璧にこなすけれど、どこかに人間らしさがある人ばかりでした。そんな素直な一面を垣間見られると私もすごく安心できましたし、その人自身を知ることはコミュニケーションのきっかけにもなりました。私もストアマネージャーとして、あまり演じずに、自然体の自分でいることを大事にすることによって、各スタッフの個性も出てくるような気がします。それぞれの個性が出てくるとお互いの距離も縮まり、よりチームの絆が強まると思っています。

チャレンジしやすく、成長し続けられる環境がここに

−デパートメントマネージャーとして入社されて、ストアマネージャーにキャリアアップされたということですが、どんな学びがありましたか。

学びはたくさんありました。同じ会社で経験を積んでいるので、知らないわけではないのですが、自分が目線を一つ上げるってこんなに違うんだ、ということが大きな気付きであり、自分にとっては新しい目線から様々なアドバイスやフォローアップをするというのが一番大きなチャレンジでした。 特にトレーニング中はこれもやらなきゃ、あれもやらなきゃ、って頭の中で考えながら目の前の業務をこなすことに必死で、担当のトレーナーにErikaらしさが全然出てないよって言われたことがあったんです。私自身、トレーニングを絶対やりとげたいという気持ちもあり、毎日ずっと緊張していたので、その指摘を受けたときに「自分らしくやってみよう」「自分の言葉でアウトプットしてみよう」って思えたんです。トレーニングの最後にはErikaらしさがすごく出てたよって言ってもらえて、本当に嬉しかったのを覚えています。

−吉濱さんのように社内で新しいチャレンジができる環境というのは、スタッフのモチベーションにも影響しているのでしょうか。

以前、長い間勤めていて一日もこの会社に飽きたことがないって、言っているスタッフがいたんですが、まさしくその通りだなと思っています。スピードが早くて大変という意味でもあるんですが、とにかく飽きない。常にチャレンジと向き合う環境なので、飽きることがないっていうのはその通りだと思います。スタッフのモチベーションという観点では、みんながチャレンジし、成長し続けられる環境が社内登用の多さにも現れているように思います。

多様性のある働き方ができるよう、サポートし合える関係性作りに尽力

−H&Mの職場・働く環境についてもお聞きできますか?

スタッフ一人ひとり、プライベートでの立場によって個人の事情は様々ですが、そのことが理由で働きにくいと思ってほしくないと考えていて、もちろん社内の規定や条件の範囲内ではありますが多様性のある働き方ができるよう、私自身もスタッフとコミュニケーションを取り可能な限り協力できるようにしています。

−スタッフ一人ひとりに合った多様性のある働き方を提供できている企業がまだまだ少ない中で、稀有な存在ですね。

このことは企業としての強みだと思います。産休を取得している女性スタッフもたくさんいますし、育休を取る男性スタッフも増えています。こういうことが特別なことではなく、当たり前になっていけばいいなと思います。誰もがいつその立場になるかわからないのでお互いサポートし合える関係性を作っていければと思います。

−働き方の改善にも注力する吉濱さんの今後の目標とは?

船橋店でストアマネージャーに着任して1年が経ち、ようやくチームがまとまり、良い結果が出ています。今は本当に現場が楽しいので、チームの雰囲気をより良くしていきたいと考えています。ちょうど今、新年度を迎え新しいメンバーを迎え入れる時期なので、その準備の真っ最中です。チームメンバーとして1日も早く、オープンマインドな姿勢で仕事に取り組んでもらえるよう、ストア全体で支えていきたいと思っています。

 

ストアマネージャーという立場でチームをリードする存在でありながら、素直な一面をきちんと見せることでスタッフが自分らしく働き、発言できるストアの環境を維持し、みんながオープンな心を持てるという好循環が見事に生まれています。オープンマインドでいることが、チームの成長につながっているという好例ですね。この風通しのよい環境で、みなさんもステップアップを図ってみてはいかがでしょうか。

 

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