MONCLER（モンクレール）のインタビュー

創業60年を超え、プレミアムダウンブランドとしての確固たる地位を築き上げてきたモンクレール。登山専門家の協力のもと開発されたダウンウェアは、機能性はもちろん、高いデザイン性でファッション業界からも注目を浴び続けています。2003年リテールビジネスをスタートして以来、現在世界中に約200店舗（うち直営店は8割強）を構えるという急成長を遂げています。

今回は、モンクレールジャパンが募集するリージョナルクライアンテリングマネージャーという職種について、来日したモンクレールCRMシニアマネージャーのアナリサ・ポルさんにお話をお聞きしました。

モンクレールが築いてきたリテールビジネスの歴史

−モンクレールのこれまでのリテールビジネスについてお聞かせください。また募集する同ポジションの重要度とは?

意外に思うかもしれませんが、私たちは2003年、わずか1つの直営店からスタートさせました。現在我々の売り上げは小売70%、卸し30%となり、店舗運営が非常に重要だということがお分かりいただけると思います。これはもともと卸しを中心にブランドを築いてきた我々にとって大きな転換となりました。ユニークでクリエイティビティ溢れる商品を作り出すことを得意としていた私たちにとって、リテールビジネスに関しては、まだまだできることが多くあると認識しています。

−リージョナルクライエンテリングマネージャーとは、どんな役割を担うのでしょうか？

顧客のニーズを深く理解し、彼らの我々に対するブランドロイヤリティを高めることで、長期的な関係を築くことをミッションとしています。顧客数を増やすことももちろんですし、それが売り上げにつながることも期待しています。それぞれの地域における文化や慣習などの違いもありますから、マネージャーとして、どう顧客にアプローチするのか、どのように関係性を築いていくのが相応しいのか、その地域すべてのショップスタッフに理解させるよう指導していく立場でもあります。

−アナリサさんのこれまでの経歴とは? 現職に至るまでどのようなご経験をされてきたのでしょうか。

これまで、ブルガリ、ルイ・ヴィトンで経験を積んできました。特にルイ・ヴィトンは、ご存知の方も多いかと思いますが、リテールビジネスに非常に強いブランドです。リテールにおいて素晴らしい成功を収めているブランドを見てきた私にとって、モンクレールにも大きなチャンスがあると感じています。私は2年前にクライアンテリングマネージャーとしてこの会社にやってきました。そして1年ほど前から「Retail Excellence」というプロジェクトをスタートしています。顧客に素晴らしいショップ体験をしてもらうため、スタッフに向けて様々なプログラムを実践しています。

リージョナルクライアンテリングマネージャーに求められること

−この職種の人材を募集する上での条件とは?

まず、ラグジュアリーブランドにおけるリテールビジネスに精通していることです。豊富な接客経験、顧客のことを思って行動できるマインドの持ち主であることが大切です。また日本での顧客の購買動向やトレンドに対するアンテナを張っていることも重要です。個人のパーソナリティとしては、エネルギーに満ち溢れた人物であってほしいと思います。なぜなら私たち自身がエネルギッシュに成長をし続けるブランドだからです。そして戦略的な考え方ができること。特に問題解決に素早く対応できる能力、成果重視であること、チームワークを大切にし、コーチング能力を発揮できることなどが求められます。

−モンクレールという会社の特徴、魅力とは？

先ほどもお伝えしたように、リテールに関しては急スピードで成長を遂げてきたブランドですが、その根底には60年以上に及ぶダウンウェアに対する探究心や情熱を持ち続け、新しい商品を作ってきた歴史があります。創業当時から、変化を恐れず常に挑戦を続けています。組織はとてもフラットで、社員の声を多く取り入れてくれますし、トップとコミュニケーションが取りやすいことも特徴です。

グローバルブランドとして成長してきましたが、私たち社員はビッグファミリーの一員として働いています。私たちのDNAを共有し、さらなる成長の喜びをわかち合える人に出会えることを願っています。

アナリサさんのインタビューを通じて、リージョナルクライアンテリングマネージャーという仕事が、ラグジュアリービジネスへの理解とともに幅広いスキルが求められ非常にやりがいを感じられる職種だということが分かりました。これからも次々に発表されるであろう新しいクリエイションやビジネス戦略で、世界中の顧客を楽しませるモンクレールの取り組みに今後も期待が高まります。